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19:41 Jul.31 2000
cp対称性の破れ

さて、冗談はさておき。なんでこんなに大騒ぎするかっていうと、
この問題っていうのはずっと素粒子物理学/宇宙物理学のセントラルドグマの一つだったわけだ。

僕らの周りには反物質はなぜか見つからない(そんなものがごろごろしてたら危なくてしょうがないけどね)
っていうことは。宇宙創生の最初期段階で何らかの原因で反物質よりも通常物質の方が優位に立ったわけだ、これはどうやら間違いない。

じゃあ、何でなのか?これをちゃんと説明できないとどんなに良くできていても宇宙論/大統一理論として失格なわけ。当然のことだけれど、物理学者たちはいろいろ頭をひねったさ「こーいうルールなら対称性が破けるはず」。だけどこれまではこの破れがはっきりと定量化されていなかったしK中間子でしか見つかっていなかった。そこで予測値を立てたわけやね(この、反物質消滅の基礎理論を作ったのが小林誠・益川敏英さん)「俺達の理論だとB中間子はこれぐらい破けてるはす」ってな具合に。で、今回、それを裏付けるデータが出てきたわけですね。まあすごい。

つまり、宇宙の始まりだの相対性理論の次に来る大統一理論だのを説明する、とっても貴重なデータが取れたってこと(やっぱし分かりにくいねえ)

ま、科学好きの文系(わたしゃ文系です)としては、
これで理論物理学がぱあーっと盛り上がることを期待したい。ぱあーっ!

by isana kashiwai