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2001.07.31
Daily Clipping 2001.07.31

月探査船レインジャー7号の命日(1964年)。秒速2.62kmで「雲の海」の一角に激突(もともとそういう計画)。最後の写真

『ネイティブアメリカンの先祖は日本から来た』
http://www.worldscientist.com/?action=display&article=8497273&template=science/stories.txt
アジアからアメリカへと渡った最初の人類は日本で生活していた種族だったかもしれない。ミシガン大学人類学博物館のローリング・ブレイスによると、縄文時代のアイヌ人がベーリング海峡を渡り、アラスカから南アメリカの先端まで広がったことを示す結果が、骨格調査などからわかったという。彼らは約15‚000年前にアメリカに到着、約1‚000年以内に南アメリカの先端で生活をはじめたらしい。ブラックフット族、スー族、チェロキー族を含む、アメリカインディアン種族の多くがこの種族を先祖に持っている。やがて、ベーリング海峡の氷が溶けた頃(約3000〜4000年前)に東南アジア、モンゴル系の民族がボートでやって来て、イヌイットおよびアレウト族、そしてナバホになったという(WorldScientist)

へえ、ユーラシア大陸から直接じゃないんだねえ。アイヌは樺の皮を使ったカヌーを持っていて、これが強力な移動手段になったんだってことみたい、なるほど。
でも、ちょっと気になるのは、そのアイヌはどこから来たのかということ。うろ覚えだが日本が大陸と地続きだったのは1〜2万年前。記事に書いてあるベーリング海峡を原アメリカ人が渡った時期とほぼ一致してる。だとすると、太平洋沿岸にすんでた民族がほぼ同一だった可能性があるんじゃないかな。もしそうなら「日本に住んでいた一族が・・・」って記述はちとおかしい。

氷河期の終わり頃、アジアの東沿岸一体に住んでいた民族がいて、彼らはカヌーを用いてアメリカ大陸に渡っていった。やがて氷河期が終わり、日本が大陸から切り離されて、その頃の文化がアイヌの人々の間に保存され、大陸では南からやってきた新しい文化がそれまでの文化を一掃してしまった、っていう方が説得力がありませんか。


つぎは後向きに一万年の話
『放射性廃棄物のゴミ捨て場、方針を変更』
http://www.nytimes.com/2001/07/31/science/earth/31YUCC.html
放射性廃棄物をどこに捨てたものかしらという話。。(NewYorkTimes)※要登録(無料)
アメリカのユッカ山の放射性廃棄物の管理施設で14年間の管理費が45億ドルに達して、エネルギー省は廃棄物の入れ物を頑丈にすることにお金を使うことにした。思っていたよりも水の浸透が早く、地下水に影響を与えそうだということらしい。

事故の話はみんなしてるから、別な話をしよう。

ここで危険性が問題になっている放射性物質の半減期は数千年から数万年(半減期40億年以上なんて物質もあるけど)。まあ、あいまいな基準を設けてもしょうがないから、仮に一万年としようか(これはかなり少なめ、半分になるだけだからこれじゃ足りない)

人類がこれまで、一万年にわたってなにかを維持管理したという実績は全くないし、これからも可能だとはとてもいえない。あえて危険性云々を無視したとしても、原子力発電は管理コストが割に合わないはずなんだ。だって20年発電して残りかすを一万年管理するんだよ。いくら頑丈なコンテナでもいつかは劣化するから(放射性物質の場合普通より劣化が早い)中身を入れ替えなきゃいけないし、ガラス固化すればオッケー見たいな話もあるが、一万年の耐久保証がとれない以上何らかの管理をする必要がある(某所には「100年前のガラスの器が今も遜色無く使える」ことを例に挙げてたりしたが)。ロケットで太陽になんてもってのほかだし(事故った時のこと考えようよ、チェルノブイリどころの騒ぎじゃないぜ)、地中に放り込むとか海に投げ込むなんていうのも感心しない、どこへ出てくるか分からんからね(もうやってるけど)。

さて、日本では30〜50年間冷却保存したあと、地中の施設に埋設することになっている。「断層や地下水脈を避けて坑道を掘って保存」するらしい。一万年の間に地殻変動が無い事を天に祈るか。例によって事故った時のことは考えてないみたいだし。

一万年前、僕等は森の中で動物追っかけながら生活してた。一万年後なにやってるかなんて想像できる?
たとえば半分で5000年前、縄文時代の前期。モノにもよるけど、たぶんまだ近づくことすらできない。道端に落ちてる土器の破片を見分けられる人がどれくらいいる?甲骨文字が読める人は?5000年というのはそういう時間。
これはなかなか骨が折れる割にかなりつまらない仕事だ。心しておいたほうがいい。たぶん、すぐに忘れるから。

by isana kashiwai