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2001.08.09
Daily Clipping 2001.08.09

今日は8月9日。黙祷。

『太陽のかけら、お持ち帰り ユニーク探査機打ち上げ』
http://www.cnn.co.jp/2001/TECH/08/08/genesis.launch/index.html
米航空宇宙局(NASA)は米東部時間8日午後0時13分(日本時間9日午前1時13分)、太陽探査機「ジェネシス」をフロリダ州ケープカナベラルから打ち上げた。ジェネシスは、太陽のかけらとも言える太陽風(太陽から放出される荷電粒子)の一部を地球に持ち帰るというユニークな任務を担っている。 (CNN.JP)

遅れに遅れていた奴が、ようやく打ち上げ。めでたい。私は最初このプロジェクトを聞いたときレイ・ブラッドベリの『太陽の黄金の林檎』(bk1)かと思いました。太陽に行くわけじゃないのね。

さて、ジェネシスが目指すL1という場所は、記事中でも述べられているように太陽と地球の重力が均衡している場所。フランスの数学者 ラグランジェ博士が発見し(L1のLはラグランジェのL)L1〜L5まで五つある。二つの重力源の間の均衡点なので地球-太陽間だけでなく、地球と月の間にもあるし、太陽と木星の間にもある。
今回のL1は太陽と地球を直線で結んだ間にある点。ええい、図を描こう。

ガンダム見てた人は知ってますね(あれは、月と地球の間のラグランジェポイントだけど)。
L4、L5の位置がおかしいように思うかもしれないが、二つの重力と遠心力との均衡点なので、二つの天体を結んだ直線上以外にもポイントがある。しかも、一番安定しているのはこのL4、L5(重力と遠心力のかかる方向が違うから)。

今回のミッションでL1が選ばれているのは、太陽に一番近く、地球との通信が保てる場所だからですね。地球から150万Km、地球-月の距離の約4倍の距離。けっこう遠いねえ。この辺りには他にもWIND(太陽風観測衛星)やSOHO(太陽コロナ観測衛星)なんかがいたはず。

今回のプロジェクトが素晴らしいのはサンプルを地球に持ちかえるという所。記事にもあるように最後は地面に落さずにヘリコプターで回収する。実はこの技術は偵察衛星のフィルム回収で散々やっていることなので、いまさら珍しくも何ともない。フィルムの回収にわざわざこんなことをしていたのは地面に落すと敵国に掠め取られてしまうかもしれないから。
こんなにめんどくさいことをするのは、着地の振動で微細なサンプルが飛び散ってしまうのを防ぐため。

あ、肝心の中身の話してないや。まあいいか、あちこちでやってるし。また今度。
(Sep. 09 2004 updated)

by isana kashiwai