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2001.09.10
Daily Clipping 2001.09.10

せっかくタイトル欄があるのに、でいりーくりっぴんぐ、しか書いてないねえ。

まずは、フォローから
『英国の子どもたちが地震を起こすためにジャンプ』毎日新聞
http://news.lycos.co.jp/topics/science/earthquake.html?d=08mainichiF0908e007
全英の学校で7日、約100万人の児童・生徒が参加し、人工的に地震を起こす実験が行われた。午前11時(日本時間同日午後7時)から1分間、校庭などでジャンプを繰り返し、大地を揺り動かそうと試みた。実際に地震が発生したかどうか、分かるのは2週間後になるという。

以前紹介した、これですね。しまった忘れてた。ちぇっ、飛びそこなったよ。

試算ではマグニチュード3ぐらいになるという。おお、けっこう揺れるんだねえ。
ちなみに、マグニチュードというのは地震の規模を表す単位。震度とはちとちがう。簡単に言うと、小さな地震でも震源地に近ければ震度(揺れの度合い)は大きいし、大きな地震でも震源地から遠ければあまり揺れない。じゃあ、地震そのものの大きさは?っていうときに使うのがマグニチュード。阪神淡路震災の原因になった兵庫県南部地震はM7.2。(混乱を招く豆知識:英語では星の等級もマグニチュードという)

この実験だと、「震源地」がイギリス中に散らばっていることになるから、どういう結果になるんだろう?本来、マグニチュードは「地震計の最大振幅の対数の値に震央からの距離や深さで補正をかけたもの」のはずだから・・・。まあ、2週間後の結果をわくわくしながら待ちましょう。わくわく。

『タコの足は考える』(NationalGeographic)
http://news.nationalgeographic.com/news/2001/09/0907_octoarm.html
タコの腕は中枢の脳で全てがコントロールされるのではなく、脳の命令にしたがって「自ら考えて」動くらしい。えーと、喩えていえば、タコの腕は8本ともそれぞれ脳を持っていて(というか脳みたいな腕を持っていて)、中心の脳が「あのえさとってこいや」というと、「はいはい」といいながらいわれた腕が自分で取りに行く、という感じだろうか。

どうやら、腕がパターン化された動きを知っていて、脳はメタレベルの命令だけを出しているということらしいんだけど・・・どうやって腕同士が協調するんだろう?むむむ。

さて、『そもそも「考えている」というのは何を持って考えているとするか・・・』と始めるといつものパターンにはまりそうだなあ。でも、やってみよう。

人間に限らず、生物が脳で「考えている」というのは、ある意味間違っているんじゃないだろうか?中枢神経系という名前が示すとおり脳というのは全身の神経ネットワークの中心部ではあるけれど、全てではないし、「反射」の例を出すまでもなく脳以外でも処理は行われている。

生物の動きを情報処理になぞらえて「入力」「処理」「出力」「フィードバック(入力に戻る)」というプロセスで考えるのはサイバネティクス以来、ロボット工学の伝統だけれど、本当に全部脳が処理しているんだろうか?なんとなく、ちょっと信じられない。

本当に、センサーからの入力をコンピューターが処理してモーターの動きを制御するように、脳味噌は腕を動かすんだろうか?視覚や触覚の情報を常にフィードバックさせながら、距離を測り、腕を伸ばし、コップをつかむ。うーん、なんだか、もっとあいまいに事を進めているような気がするんだけどなあ。

たとえば、人間がロボットみたいに発振(足を着いたり、手を伸ばそうとして距離を測りながらぶるぶる震えたりするやつ)しないのは何故だろう。

これは、なんの検証もしていないし、とても個人的かつ無責任な考えなんだけれど、例えば、この「入力からフィードバックまで」のプロセスが脳だけじゃなくて、全ての関節レベルで起こっていたりしないだろうか?指の第1関節の動きが第2関節でフィードバックされ、第2関節の動きが第3関節でフィードバックされ・・・って感じでぐるぐる回っていたりしないかなあ。要するに手首から先のことはある程度手首が考える、指の付け根から先のことはある程度指の付け根が考える、指の関節から先のことは・・・ってことなんだけど。で、脳味噌は「なんとなく全体のこと」を考えてる、とかね(なんだかエージェント指向っぽいな)。

なんにしても、「考える」という行為が、情報の入力と出力の極めて複雑な相互作用から成り立っている以上、「考える」ことを全て脳に依拠するのは難しいんじゃないかなあ。そういう意味では胃袋だって「考えている」かもしれない(ま、言葉遊びだけど)。

やっぱりワンパターンだねえ。

by isana kashiwai