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2001.12.10
Daily Clipping 2001.12.10

久しくあってない友人からメールがきた。どうやらぐぐるで引っ掛けたらしい。
私信:いやいや『おかあさん』お久しゅうございます。ご無沙汰しております。
もうあれから10年もたったんですねえ。(このコメント、あらぬ誤解を呼びそうだな…)


『天文学者がダークマターを「観測」した』(spaceflightnow)
http://www.spaceflightnow.com/news/n0112/06darkmatter/
え、ホントに?ダークマターってのは見えないからダークマターなんじゃないの?


NASA/ESA


恒例の、ちょっと解説。
ダークマターというのは、光を発しない理論上の星間物質。なぜ仮想かというと、銀河の質量を計算する際に、観測と理論上の数値が合わない為に「無いと理屈に合わない」という理由で導入されたものだから。

えー、遠くの銀河の質量を測る方法は二つ。その銀河の明るさから銀河を構成している星の数を推定する方法と、銀河の回転速度や銀河同士の相互作用から推定する方法の2種類。でも、実際やってみると、一致しなきゃいけないこの二つの数字が、なぜか後者のほうが10倍近くも重くなってしまう。その数字のズレはどこから来るのか?「きっと見えない(光を出さない)モノが沢山あるんだよ」という短絡的かつ分かりやすい理由で導入されたのが「ダークマター(暗黒物質)」というわけ。

ダークマターがなんなのかは天文学者や理論物理学者の間で諸説紛紛。素粒子だとか、冷えてしまった星だとか、ブラックホールだとか、いろんな説がある。その存在が提唱されてから30年以上、まだよく分かっていない。何しろ見えないからねえ。

そういうわけだから、今回のニュースは「透明人間が見えた」って書いてあるようなもの。ガセじゃなければ天文学/理論物理学の世界ではものすごい大ニュース。まあ、直接見えたというよりは、重力で光が曲がって見える「重力レンズ効果」で間接的に観測したということみたい。

で、上の写真がその「ダークマター」の画像。矢印の先の赤くなっている所、これは本来ならば観測できない赤色矮星(平たく言うともう冷えてしまった星のこと)が背景の青い星の光を重力で歪めて赤く見せている様子(あくまで赤いのは後ろの星の光、赤色矮星そのものは写っていない)。

by isana kashiwai