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2001.12.13
Daily Clipping 2001.12.13

しばらく、サイトにアクセスできない状態が続いていたようです。ご迷惑おかけしました

『日本独自の有人宇宙船構想』(NASDA先端ミッション研究所)
http://giken.tksc.nasda.go.jp/Group/sentan/mission/2/index.html
涙で目がかすんで前が見えない。すばらしい、我々が待ち焦がれていたのはこれだ。まさか、まさか日本からこのプロジェクトが出るとは思わなかった。ほんとうに、すばらしい。ああ、生きててよかった。

シャトルとソユーズをばっさり切り捨てて見せ、「有人宇宙船開発の空白期の今こそ、全く新しいコンセプトの宇宙船を日本が作るべきだ」と述べるこの提案書そのものが、日本の宇宙開発史に残る代物だと思う。

さて、気を落ちつけてちゃんと背景を書いておこう。あくまでこの構想はNASDAの一部所である先端ミッション研究所が提案として発表したものであって、文部科学省から正式に予算が下りたわけではない。これで2008年に国産有人宇宙船が・・・というのはちと気が早い。経済効果みたいな観点から見ると、ちょっと難があるしね。

重要なのは、この提案が議論のテーブルに乗り、それなりに妥当性のあるものとして評価の対象になったということだ。これまで絵空事としか語られなかった国産宇宙船開発が、現実性のあるプロジェクトとしてちゃんとプランが引かれ、まじめに議論の対象として検討され、日本の宇宙開発の将来計画の中に位置付けられたということそのものが大きな前進だと思う。

「今後10年のフラッグシップミッション案」という題目のもとに、今回の有人宇宙船プロジェクトが提案されたことはとても意義深いと思う。そう、30年ではなく10年。この10年で有人宇宙船を開発するかどうかが、今後の日本の宇宙開発の方向性を決める。それはまず間違いないだろう。NASAにおんぶにだっこの宇宙開発から脱却できるかどうかは、もしかしたらここにかかっているのかもしれない。

そして、もしかしたら、「安価で安全なロケット」と「柔軟な有人宇宙飛行システム」は、本当に世界の宇宙開発を変えてしまうかもしれない。

だって、なにより、こんなにわくわくするじゃないか。


ちょっといい話。
じつは、このプロジェクト、SF大会の一室で宇宙作家クラブのメンバーに秘密裏に発表され、会場の拍手が鳴り止まなかったらしい。実際今回の資料の執筆協力者にずらっとSF作家が並んでいる。

そういえば、提案者の野田篤司氏は、あさりよしとおの『なつのロケット』(bk1)の設定作った人ですね。

スティーブン・ホーキング『ホーキング未来を語る』アーティストハウス(bk1)
えーっ、どこが「前著より分かりやすい」のよ。次から次へと繰り出される最新理論ははっきり言って説明不足で何の事だかよくわからない。むむむ。面白そうな匂いがするんだけどなあ。M理論?ブレーン?うーむ。

しかし、この3DCGを駆使したチャートっつーのは、余分な情報が増えてるだけで、チャートとしてのクオリティは下がってるんじゃないか?分かりにくさが倍増している気がするんだが・・・。

さて、前著を読んだときからずーっと疑問だったことがある。ちょっとメモ代わりに書いておこう。

恒星が崩壊してブラックホールが形成されるとき、そのプロセスにいったいどれくらいの時間がかかるように「見えるのか」

「ホーキング〜」を読んだ人なら分かるかもしれないが、ブラックホールに落ちこむ物質は外部から見ると、事象の地平面に近づくにつれて徐々にその速度を落とし、赤方偏移で赤く暗くなっていくように見える。で、事象の地平面では速度が無限小になって完全に見えなくなるはずだ。

これって、「外から見ている限りブラックホールが形成されるためには無限の時間が必要」ってことになりませんか?こういう状態のときに、本当に特異点が形成されるのかな?

あー、もうちっと勉強しますです。

by isana kashiwai