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Jan. 17 2002
太陽系外の恒星を公転する褐色矮星が発見された

もうひとつ星の話(ちょっと古いネタだけど)、今度は「茶色い星」
『近傍にある太陽に似た星を公転する褐色矮星が発見された』(Astroarts) <a http://www.astroarts.co.jp/news/2002/01/11brown_dwarf/index-j.shtml

太陽系外の惑星状天体がはじめて天体望遠鏡で直接観測された、というニュース。これまでも、恒星の軌道のふらつきなんかで観測されていたけれど、直接観測されたのは初めて。

W. M. Keck Observatory


おお、すごい。この画像はハワイのマウナケア山頂にあるケックとジェミニという二つの観測所のデータを複合することで解像度を上げる技術を使って得られたもの。また、上記記事にも書かれているが、ケックとジェミニには大気の揺らぎをリアルタイムで補正しながら観測を行うシステムが搭載されている。

ちなみに、褐色矮星というのは「恒星に成り損ねたガス状惑星」のこと、太陽系でいうと木星に近い。ただ、よく言うように「木星は太陽に成り損ねた」というのはちょっと大げさ。ガス惑星に火がつくためには太陽の8%の質量が必要だから、少なくとも今の木星の80倍の重量にならないと恒星にはならない。えーと、単純計算でも直径がいまの3倍ぐらい(あ、でも意外と少ないね)。

じゃあ、木星に火をつけるためにはどれくらいの「薪」をくべればいいのか(星はある重量になると重力で核融合反応が起きて勝手に火が着く)。さて、何しろ木星は太陽系のすべての惑星を合わせたより2倍以上重い。数字で書くと1841856000000000000000000000kgこの80倍なので・・・147348480000000000000000000000kgにならなきゃいけないわけですね。あははは、ぜんぜん想像がつかないや。

えー、たとえば地球を2万5千個ぐらい放り込むと木星は燃え出します。たぶん。でも、本当にやっちゃだめよ。そんなことをすると太陽系の重力バランスが変わって、他の星はただじゃ済まない。太陽に落ちるか、弾き飛ばされるか・・・。

そういうわけで(何が?)、「木星太陽化計画」(『さよならジュピター』by小松左京)はちょっと無理があるやね。

あー、ぜんぜんタイトルとは関係ない話になってしまった。ま、いいか。
(Jan. 22 2002 updated)

by isana kashiwai