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Jan. 24 2002
Music on the net

Underconstruction1/32付けの日記に反応。

『バトル勃発!日本版ナップスター対レコード協会』(BizTech)
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/gen/165132
『日本の音楽ソフト市場は2001年に前年比7%減の5002億円と、3年連続の前年割れになるのが確実。富塚会長は、その主たる理由を「ネット上のファイル無料交換やCD-R(追記型コンパクトディスク)への違法コピーなどの手法で、楽曲が“盗まれている”からだ」と強調する』

単純な計算をしてみようか、5002億円の7%だから、損失は350億円。CD1枚を2500円と見積もって1400万枚分。日本のネットユーザーが5000万人ってとこだから、1%がファイル交換ソフト利用者として、50万人(ものすごく多いな)。えーと、はい、一人約30枚分。

え、ありそうじゃないかって?いやいや、このユーザーたちがファイル交換ソフトがなくなったら30枚買うと思いますか?絶対買わないって。かれらはタダだから落しているだけ。

たしかに、違法コピーは売上を減少させているかもしれないけれど、絶対に「主たる理由」なんかじゃない。

前にも言ったけれど、誰が見たってこれは不況と、主な購買層の10代後半から30代ぐらいまでのお財布が「携帯電話の通話料」に食われているから、に決まってるじゃないか。全面的にファイル交換ソフトを禁止したところで売上の減少は絶対に止まらない。結局、売上減少のスケープゴートを探しているだけでしょ。恥かしいからやめようよ。

たしかに、違法コピーは問題だ。でもCDにロックを掛けるのは、考える限り最悪の解決策の一つだと思うけどなあ。なにしろ違法とはいえ、ある意味で音楽の流通を阻害させるわけだから。それに、レンタル業界や放送業界なんかでもかなりの影響が出るはず。

え、じゃあどうすればいいんだって?そうね、ぼくなら新曲の発表やアルバムの発表もぜんぶ「クオリティの落したMP3」でやるね、発売日の1ヶ月前とかに。クオリティを落さなくても、アーチストのコメントなんかをかぶせたバージョンを作って「プロモファイル」とか名前をつけて・・・。要するに「ネット上の音楽ファイル」の役割を作ってあげればいいんだよ。ネット上で音楽を聞くことを制限するんじゃなくて、逆にちゃんと意味を持たせてあげればいい。そう、ラジオを聞くみたいに。

コスト的にはものすごく安くできるはずだし、念を入れるなら、ファイルにキーを埋めておいてファイル交換ソフトの方でプロモファイル以外のデータをはじくようにしておけばいい。そのキーコードの発行と認証を行う機関を作ればトラッキングもできるはず。CDに何か埋めるより簡単でしょ。

どんなに検索かけてもプロモファイルしかでてこないくらいの量が流通していて、それが当たり前の世界になっていれば、ごく少数の人間しか違法データに関与できなくなる。で、たまに「犯罪者」を牢屋に放り込めば、だれも高クオリティデータをネット上から落そうなんてしなくなるんじゃない?

ちゃんとメディアとして育てば、いろんな展開もありうるから音楽業界の活性化にもいいはず。何しろただの音声ファイルだからインディーズの貧乏アーティストにも作れるし、ユーザーからの声だってずっと集めやすい。いいアイディアだと思うけど、何より楽しいし。あー、だんだん欲しくなってきた、だめかなあ。
(Jan. 24 2002 updated)

by isana kashiwai