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Apr. 04 2002
小惑星パンドラによるふたご座ポルックスの星食

http://www2.synapse.ne.jp/uchukan/data/occult/occult.html
久しぶりに、星の話をしよう。
星食というのは、惑星や小惑星によって太陽系外の恒星が隠される現象。

2002年4月7日の夕方(18時41分頃)、小惑星パンドラ(55 Pandora)による ふたご座の1等星ポルックス(Pollux)の食がある。パンドラは13.2等級の小惑星、ポルックスは1.2等級の恒星。これだけ光度差があると、ポルックスは突然消失したように見える。食の時間は最長4.8秒。

ただ、残念ながら日本では北海道の一部の地域でしか観測できない(紹介したにもかかわらず筆者も見る機会はない、しくしく)。

今回は日没後30分という時間のため、まだ空は完全に暗くなっていない。おそらく、予想時刻の10分前くらいにならないとポルックスは見つけられないはず。

さて、恒例のポルックスの見つけ方。
オリオン座を形作る四角形のうち、右下の星(リゲル)から左上の星(ペテルギウス)を結ぶ直線を2.5倍ぐらい延ばした先にある明るい星がふたご座のカストル、そのすぐ隣で光っているのがポルックス。明るい星が2つ並んで光っているので、比較的探しやすいはず。

ただ、今回は夕方の観測になるため、オリオン座が見つけられないかもしれない。幸い直ぐ近辺に木星がいるためこれを基準にしたほうが分かりやすい。南西の空、天頂近くにとても明るく木星が見えるはず。木星から「腕をいっぱいに伸ばして指2本分」ぐらい東に2つ光っているのがカストルとポルックス。で、天頂から遠い方がポルックス。

ちなみに、ふたご座は12月に流星群があるので覚えておくと吉(ずいぶん先だけどね)


さて、今回ポルックスを隠す小惑星パンドラは推定直径が66km、地球までの距離が2.62AU(AUは天文単位、1AU=1億4959万7870km)。ポルックスは地球から35光年先にある太陽の10倍ぐらいの星。よくある表現で言うと「60km先の10円玉が、月より遠くにある東京ドームを隠す」という感じ。あははは、ぜんぜんピンとこないや。
(Apr. 05 2002 updated)

by isana kashiwai