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Feb. 03 2003
Columbia Lost 2003.02.03

ここに書かれている情報は、最新ニュースではありません。NASAはつながりにくい状態が続いているので、FloridaTodaySpaceFligntNowを見られることをお勧めします。

3度目の公式発表がありました。
シャトルは事故直前に大きく左傾斜しており、オートパイロットが姿勢を修正しようとしているときに通信が途絶えたということです。また、左翼の温度が通常の4倍もの数値を示していたことも明らかにされました。

これで、姿勢制御系にもトラブルが起きていた可能性が出てきました。姿勢の乱れが先なのか、温度上昇によるトラブルが先なのか、まだよく分かっていませんが、徐々にパズルのピースが出始めました。

FloridaToday記事
http://www.floridatoday.com/columbia/020203wing.htm

すでに、一部の乗務員の遺体も見つかっているようです。一方でシャトルの破片をオークションにかけようとしているばか者もいるそうな。ったく。


運用がちょっと心配なISSですが、昨日ロシアから補給用のプログレスが無事打ち上げられました。これで、とりあえず6月までは大丈夫です。ただ、今後の運用体制にどんな変更が出るのかはまだはっきりしていません。ソユーズで交代要員を上げて運用を続けるのか、あるいは全員降ろすのか。おそらくそのあたりの判断になるはずです。


米政府は宇宙開発関連の予算の増額を決めたようです。緊縮財政の安全面への影響を考慮、新機種開発も含めて予算を増額するとのこと。とりあえずは、いいニュースなんでしょう(今さらという感じが漂うのはいなめませんけどね)。

大統領が確約したとおり、有人宇宙飛行は止まらないはずです(もちろんある期間は凍結されるかもしれませんが)。それは、個人的な希望というより(もちろんそれもありますが)、純粋に政治的にアメリカがそういう国だからです。言い換えましょうか、あそこの政治は国民の「フロンティアスピリット」を最大限利用することで動いています。なにしろ、傷つけられたプライドを回復することに、一番情熱を注ぐ国ですから。

いつになるかは分かりませんが、アメリカは再び独自の有人宇宙飛行計画を発表して「勝利宣言」をするはずです。その時、どんな絵がかかれるんでしょうか。あるいは、日本はどういうスタンスを取るんでしょうか?なんにしても、大きく地図が書き変わるはずです。これは、夢や希望ではなく、高度に政治的な問題です。



サイトの趣旨からは外れますが、とりあえず、自分自身の記録としてウォッチを続けます。それ以外に、この喪失感とうまく折り合う方法が分からないんです。こんな所で、関係者でもなんでもない自分がぶつぶつ何か言っているのもおこがましいとは思いますが・・・。たぶん、しばらくロケットネタが続きます。ご了承ください(できるだけ他の話もしようとは思いますが)。

とりあえず、自分への宿題として、もう一度ゆっくり考えたいと思います。なぜ、私たちはあそこに行かなければいけないのか?なぜ、こんなにもあそこに行きたいと望むのか?人類の新たなフロンティア、なんてわけのわからないお題目に生命を賭してまで挑む理由があるんだろうか?いまは何もかもが陳腐に聞こえます。

それでも、宇宙飛行士たちはロケットに乗るでしょう。夢と希望を口にしながら。それは分かっています。
純粋に個人的な望みとして、ぼくは胸をはって彼らに「いってらっしゃい」と手を振りたい。そのための宿題です。
それが、ただの「ロケットフェチ」にできる、せめてもの弔いです。


(Feb. 03 2003 updated)

by isana kashiwai