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Apr. 03 2003
Columbia Lost 2003.04.02

ずいぶん間があきました、ここまでの情報をまとめておきます。分かりやすくするために、発表順とは違う順番で並んでいます。ご了承ください。

■断熱材の衝突位置
シャトルの打上げ時に外部燃料タンクから剥離した断熱材が、シャトルの左主翼前縁部に衝突したことが判明しました。これは、打上げ時のビデオ映像を3次元解析した結果分かったものです。

■軌道上でシャトルから分離した物体
レーダーに映っていた「軌道上のシャトルから分離していった物体」は、シャトルの左主翼前縁部の「Close Out Panel」と呼ばれるパーツである可能性が高いとのことです。これは、シャトルの各パーツを個別にレーダー照射して推定されたものです。

断熱材の衝突位置とClose Out Panelの位置は以下の図を参照してください


(NASA/CAIB)



■主着陸脚内への高温ガスの侵入について
発見された左着陸脚を固定しているパーツの破損状態から、高温ガスは、主着陸脚収納部のドアから直接侵入したものではなく、別な場所から侵入したガスが主翼内を伝って着陸脚収納部に到達した可能性が高くなってきました。
http://www.caib.us/news/photos/photos_20030315/default.html
このパーツは約1650℃で融けるため、主着陸脚収納部がそれくらいの温度まで上昇したことになりますが、これがどの時点のことかは分かっていません。


■データレコーダーを発見
シャトルのデータレコーダーがほぼ無傷で発見されました。ま、まじですか?
えーと、これは大気圏突入時のデータを記録するレコーダーです。飛行機事故でいつも問題になる「ブラックボックス」に相当するものです。この記録の解析が進めば、事故原因の調査がかなり進展するはずです。

すでに、721のセンサーのうち570のセンサーのデータが記録されていることが確認され、左主翼前縁のパネルで主脚格納庫内のセンサー異常よりも206秒早い段階で異常が見られていることが判明しているそうです。


これらの結果を見るかぎり、打上げ時の断熱材の衝突→左主翼前縁部の破損→大気圏突入時の熱と衝撃で破損箇所が拡大→高圧ガスの流入、空力バランスの乱れ→空中分解、というプロセスが濃厚のようです。

徐々に、個々の事象が線でつながり始めました。データレコーダーの解析が進めば、かなり明確に事故のプロセスがわかるんじゃないでしょうか。


それから、ずいぶん前に、シャトルの飛行経路図がアップデートされてますね。日本語版に反映させたものを、数日中にアップする予定です。たぶん。
http://www.caib.us/news/timeline/default.html

(Apr. 03 2003 updated)

(Oct. 02 2006 updated)
ミスタイプを修正、「右主翼」→「左主翼」

by isana kashiwai