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Dec. 2002

2002.12.31火

「すべりこみ年内」
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やった!今月もう一回更新したぞ!はっはっは。やればできる。
(だからどうした)

今朝パリから帰ってきました。今回は短め、十一日。
CDを買うんだ!というテーマだった前回と比べ、今回は音ネタはほとんどなし。
ま、それでも一応「オペラ・バスティーユふたたび」。

バレエを見に行ってきました。本当はガルニエ(いわゆる有名な方のオペラ座)の方に
行きたかったのだが、五日前に現地予約などという余裕ぶっこいた事をしたせいで
チケットが取れず。

演目は「Sylvia」。
チラシを見ると、何だか緑色のマットレスの上に、水球の選手のみたいな帽子をかぶって
ミニスカートに鎧のようなベスト、弓をつがえた謎のねーちゃんが。
…え、これバレエ?いやーん、いかにも「こんてんぽらりーでござい」という感じで
大はずれまっしぐらのパターンだっ。でもこれしかない。あああ。

えー、ストーリーはさっぱりわけがわかりませんでした。
弓を振り回して踊るアマゾネス軍団みたいなおねーちゃん達が出てきて、その首領?の
ねーちゃん二人が「あむーる」(愛、ね)役のにーちゃんにフラフラと惚れる話。
森の精が出てきたり、ねーちゃんの一人が「だいあな」という名前だったり、何らかの
古典を焼き直した話と思われるのだが、なにぶんフランス語全くわからず古典を読めば
寝る人にとっては、なんのことやら。

でも振り付けはよかった。ねーちゃんのうち一人がとてもいい踊り手で、パ・ド・ドゥ
(二人で踊ること)がとてもよかった。繊細な腕と背中の、音と音の間も粘って踊れる人。
大抵の人は「音が俺についてこい」という感じで、「音は伴奏」で踊るのに、この人は音を
聞いて「一緒に歌うように」踊っていた。当たり前のようだけど、あんまりいない。

やはりある意味コンテンポラリーで、衣装がスパッツやオーバーオール、タキシードだったり。
あとえらくセクシーな振りが多かった。男女の比率がほぼ同じで「恋愛群像物」の様相。

古典ものは(あまり見たことあるわけじゃないけど)「演じる」という感じが強いのだけど、
この作品は「ダンサーが自分の感情を踊っている」感じがした。
(「家によって引き裂かれた若い男女のほんの数日の悲恋」とかいう非現実的な話じゃなくて、
等身大の同時代の恋愛映画を見てるみたいな感じ、ということ)
そのせいか踊り手のテンションが高くて、踊りに対する思いがストレートに客席にぶつかって
くるのがすばらしかった。

これからバレエという芸術が生き残っていくためには、こういうアプローチの作品がもっと
必要なんじゃないかと思う。
観客を置いてきぼりにして哲学的抽象世界をひけらかす「コンテンポラリー」じゃなくて。

しかし前回も思ったのだが、向こうの人もマナー悪いねー。
フラッシュ撮影するわ、通路に座り込んで見てるわ、客席飲食も当たり前。
日本人のマナーが悪いとか言われるけど、どっこい、お前らいい加減にせんかい!という感じ。

一つ良かったのは、結構すいていたので(あのポスターじゃな…)開演五分前に客席内誘導の
兄ちゃんが「今のうち前行け前」と言ってくれたこと。フランス人に混じってどかどかと移動。
後で確認したら、実は上から二番目のランクの席だった。買ったのは下から二番目(笑)。
二階客席の下で音が悪そうだったので、移動できて本当に嬉しかった。
こういう融通が利くのはよいですね。休憩時間にその席の本当の持ち主が現れないかと、
ひやひやものだったけれども。


ではではみなさま、来年もどうぞよろしくお願いします。

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BGM:Paris Combo Live



2002.12.5木

「みみいしゃ」
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ついに先月は一回しか更新しなかった。
あっはっは。
しくしく。ごめんなさい。

今日は人間ドックに行ってきた。初体験。
メシは食えないわ早起きだわもーえらいこっちゃ。
しかもバリウムってあんなんなのかい。ききしにまさる。
やれやれ。

ところで、好きな検査がある。聴力検査。
遮音した部屋の中でヘッドホンをして、音が聞こえたら聞こえてる間中ずっと
ボタンを押す、というあれ。
以前耳鳴りで耳鼻科に行った時「ぜーんぜん大丈夫です。いい耳してますねえ」
と言われて以来好きなのだ。はっはっは。
医学的にも認められたか私の耳の良さ(←ちょっと違う)

さて今回は電話ボックス型の装置に入った。ガラス窓越しに検査をする人が見える。
手元にはディスプレイ。はー、こういうものも進化するのか。
ふんっと気合いを入れてボタンを押す。30分の1秒に反応できる私にはこんなもん
ちょろいぜ、うわーはっは。
ふと気づくと。ディスプレイに「右耳:1000Hz検査中」という表示が!!
…そんなこと表示しちゃっていいのか?
右耳に集中できちゃうし、どの音程が聴こえるかわかったら、聴き取るなんて
楽勝じゃん。え、そんなことない?ないか…。

前から左右の耳の聞こえ方が違うと思っていた。で、知り合いのミキサーさんに
「耳って左右で違うもの?」と聞いたら、「うんうん、クセってあるよー」と。
で、今回検査結果を見たらやはり左耳の方が高い音に鈍かった。面白い。

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BGM:The Brecker Street



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