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2001.07.09
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2001.07.09
ヴァージントレインズ、次世代鉄道のテストを開始
http://news.bbc.co.uk/hi/english/uk/newsid_1428000/1428902.stm
英国のヴァージントレインズは、2002年の営業開始に向け車両のテストを開始。2005年に時速140マイル(約260km/h)でロンドン-グラスゴー間を3時間55分で結ぶ。この車両は振り子のように左右にロールすることで高速走行時の乗り心地を確保している。

このヴァージンは飛行機飛ばしたりCD売ったりコーラ作ってる、あのヴァージン。次は電車っすか・・・。 でも、この振り子電車って中央本線で走ってるあれですか?日本じゃ20年以上前から走ってますねえ。酔いませんか?あ、酔ったって書いてある。「角度を直した」なるほど。


2001.07.05
私がもう一人いたら・・・さぞかしうっとおしいだろうなあ
『「人工卵子」による不妊治療へ研究進む』
http://www.cnn.co.jp/2001/TECH/07/04/creating.eggs.ap/index.html(CNN)
人工卵子というのは、ドナーから提供された卵子から核を取り除いて、代わりに患者の体細胞から核を取り出して染色体の片方を除去したもの(卵細胞の核は染色体を一組しか持っていない、体細胞は二組)を注入したもの。
ええええ、記事の中じゃ一言もいってないけど、これって体細胞クローンすれすれじゃないか? いいのか?

ドリーは、栄養を与えずに飢餓状態においた卵細胞に体細胞を移植して生まれた。違うといえば違うけれど、技術としては完全に延長線上にある。まあ、人間の体細胞クローンは技術的に見れば、ほとんど「あとはやってみるだけ」の世界だからねえ。某宗教団体(http://www.rael.org/int/japanese/)は「やるぜ」って言い切ってるし。たぶん、成功しているかどうかはともかく「やっちゃった」奴もいるんだろうなあ、きっと。

でも、よく考えれば体細胞クローンが出来たところで何がまずいんだろう。
とりあえず「神の被造物である我々が云々」みたいな倫理問題は置いておくとして、記憶も体験も共有していない私は私といえるのかな? それってただの「子供」じゃないか。
まあ、生まれたときにスペアをつくっておいて(それってただの双子やな)、臓器移植のパーツ取りに使うっていう手もあるけど(うわぉ、反倫理的)、コストがかかりすぎるねえ。免疫抑制の研究するほうが建設的な気がする。
ありがちなネタとしては、ヒトラーを二人作るなんてのもあるけど、今育ててヒトラーがもう一人できるわけないじゃん。そんなの誰でもいいから連れてきて洗脳するほうが早いよ、安上がりだし。
うーむ、メリットないなあ。牛や羊なら「おいしい牛をたくさん増やす」っていうのはあるけど(卵細胞クローンは半分別な牛のDNAが混ざる)。

まあ、冗談はさておき、科学技術の進歩は倫理や宗教では絶対に止められない。これは歴史が証明済み。だったらどううまく折り合いをつけるかを考えるべきなんじゃないか? そろそろ、生まれちゃったらどうするかを考えてもいい時期だと思う。

<余談>
ちなみに卵細胞クローンと体細胞クローンの違いも分からずに、クローン牛反対なんていってるのはただの無知なので相手にしなくていいです。
</余談>



2001.06.13
久しぶりに癒し系。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した土星の画像(画像クリックで拡大)。
リング中ほどに見える隙間が有名な「カッシーニの隙間」

土星のリングは、直径25万キロ、幅にして1万4600kmあるが、厚みは平均で200mほどしかない。 たとえば、厚みが10円玉と同じ(約1mm)だとすると、直径は1270m。逆に直径が山手線と同じ(約8km)だとすると厚みは6mm。それぐらい薄い。

現在、カッシーニ/ホイヘンス探査機が土星に向かって飛行中。2004年には土星最大の衛星であるタイタンに着陸する。どんな映像を送ってくるか、今から楽しみ。
(ちなみに、土星には堅い地表はないので、本星への着陸はできない)


2001.06.06
オマージュ?
友人の石川さんの日記(6/6)で思い出した。
前から1度やってみたかったんだよね。



おしいっ!、ちょっと高さが足りない、D○C○M○ビル(伏字になってねーな)。


2001.05.21
そうだ、トマトを食べよう。
体内年齢チェッカー
http://www.tainai.com/top.html
カゴメ謹製の「WEBで簡単に体内年齢をチェックしましょう」サイト。 質問に答えていくと、実年齢よりずいぶん高い体内年齢が表示されて「あああ、野菜を食べなければぁー。あ、帰りにカゴメのトマトジュースを買って帰ろう!」と誰もが思う。

ま、これだけなら、こんなところでわざわざ紹介したりしない。
そう、問題は「誰もがそう思う」っていうところなんだよね。このチェック、ためしに全部noでやってみると実年齢と同じになる。一つでもyesがあると実年齢より高くなるわけですな。っていうか、これ一つだけyesにすると実年齢より一つ高くなるじゃん。二つyesにすると・・・。うーむ、なんてお手軽なシステムなんだ。

確かに嘘はついていない、でも、重要な情報がマスキングされている。「この計算ではどんなに健康的に生活していても実年齢より若くなることはない」ということや「項目1つが1歳分」だということ(タバコの項目と、緑黄色野菜の項目が等価なのは果たして妥当なのか?)はここに書かれていない。

ユーザーの不安をついて商品を売り込むというのはマーケティングの常套手段ではある。その是非を問うつもりは全くないが、こういうやり方もあるということを覚えておくのは悪いことじゃない。まあ、このチェックはとても良心的だ。なんたって、トマト食ってる分には体壊したりはしないからね。でも、世間にはもっとたちの悪いやつもたくさんある。

え、わたし?私は実年齢+11歳。もっと悪いと思ってたなあ・・・。

ということで、結論。
「メディアリタラシーはとっても大切。あ、トマトもね」



2001.05.08
桶屋が儲かったりしないか?
『米IBM、液晶ディスプレー製造で1世紀ぶりの新技術 』(毎日インタラクティブ) http://www.mainichi.co.jp/digital/computing/archive/200105/07/1.html
これまでの液晶の製造工程では、液晶を基盤の上に並べるために布で研磨して微細な溝を作っていたが、この方法では溝を作るかわりに、基板上に炭素の層を形成し、電子ビームによってその原子の整列させて列を作るという方法を取る。基盤に接触することなく液晶面の製作が出来るため、高品質かつ低価格での製造が可能になる。

ということなんだけれど、これはなんだかでっかい技術的ブレイクスルーの香りがするぞ。
安い、美味い、速いってのも充分革命なんだけど、それだけじゃないんじゃないか?
溝だって一方向じゃなくてもいいわけだし(いや、だからどうなるっていうのはよく分からないんだけどね)
単純に考えても、すげー薄い液晶が作れそうな気がしない?



2001.04.26
Jeanine Sallaの秘密
映画『A.I』の予告編にクレジットされている人物

彼女の肩書きはBangalore World Universityの教授だが・・・
http://www.bangaloreworldu-in.co.nz/
大学のロゴマーク(メダルみたいな奴)をよーくみてほしい。

あるいは、同大学のCampusesの文章。設立の経緯が書いてある。
http://www.bangaloreworldu-in.co.nz/campuses.html

ちなみに、大学の彼女のページ。
http://www.bangaloreworldu-in.co.nz/salla/default.html


2001.05.08付記
HotWiredでも紹介。
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20010507206.html


2001.04.17
お子様ロケット
http://www.cnn.co.jp/2001/TECH/04/11/space.russia/index.html

前にも書いたけれど、今、宇宙開発に必要なのは、こんな金持おやぢを宇宙へ行かせることなんかじゃない。っていうか、初の宇宙旅行者が金積んで無理やり行ったじじーなんてカッコ悪いじゃん。ま、勝手だけどね。

いや、絶対打ち上げるならガキだって。5人ばかり抽選で選んで、シャトルにひっくくって打ち上げればいいんだよ。冗談じゃなく、今NASAが必要としているのは、きっと彼らの言葉なんだ。

どんなにしたり顔した宇宙飛行士が「ここはすばらしいところです」なんて、地上の子供たちに語りかけたってだめ。「これからは君たちの時代です」なんて言ってちゃだめなんだよ。もう、その時代はここにあるんだから。

「すげー」「かっこいー」「きれー」とシャトル中を半狂乱になって叫びまわり、宇宙ステーション中を飛びまわり。宇宙酔いでゲロ吐いて大騒ぎになったり、おしっこ漏らして大変なことになったり。食い散らかすは、悪戯するわ・・・。挙句のはてにパイロットに拳固で殴られてびーびー泣いて、ホームシックでべーべー泣いて、こぼれた涙が表面張力で丸くなったりするわけだ。

で、そいつらが上から「おめーらも来い、おもしれーから」って言うんだよ。

ほら、説得力あるでしょ。



2001.04.17
夜歩くロボットアーム
http://www.cnn.com/2001/TECH/space/04/15/spacestationinchworm.ap/index.html

次のシャトルミッション(STS-100)で打ち上げられるのはISSで使われるロボットアーム。実はこのロボットアーム、そんじょそこらのロボットアームとちと違う。両はじに手を持っていて、ISSの上を尺取虫みたいに歩くらしい。
http://spaceflight.nasa.gov/station/assembly/elements/mss/

おお、なんかレトロフューチャーな感じがするぞ、勝手に暴れ出して太陽電池をむしったりするとなおよし(よくないって^^;)。



2000.04.12
有人宇宙飛行40周年
http://www.space.com/missionlaunches/missions/40th_homepage.html(Space.Com)
今日、2001年4月12日はユーリガガーリンの人類初の宇宙飛行からちょうど40周年にあたる。
めでたいぞ、すごく。もっと祝おうよ、ねえ。人類史にのこる快挙だぞ。

さらにいえば、スペースシャトルの打ち上げ20周年でもある。
http://history.nasa.gov/sts1/index.html(NASA)
さらにめでたいじゃないか、なんでみんななんにも言わないのさあ。知らないのかな?

Say, Happy Birthday to Astronauts!!


2000.04.11
フレミングの左手の法則
「磁界中で電流をながすと電線はある一定方向に力を受ける」
テスト中に指がつりそうになった想い出だけがうすらぼんやりと残ってますねえ。「電・磁・力」だったっけ、どの指がどれだったか忘れちゃったなあ。

これは、この"力"を宇宙船の軌道変更に利用しよう、というアイディア。地球は地磁気を持っているから、その磁界中で電流を流してやれば、ケーブルに力がかかるはず。単純に考えれば、赤道と平行にケーブルを伸ばすとすると、西から東に電流を流すと高度が上がる。逆に流せば高度が下がる。おお、すばらしい、シンプルかつエレガント。なんでそんなことに気づかんかなあ。

いや、ちょっとまて、地球の地磁気ってそんなに強かったか?

はい、ちと計算してみましょう(間違ってるかもしれないけどね ^^;)。
磁界が電流に及ぼす力をローレンツ力といいます(高校の物理の教科書に出てました、確か)。ケーブルの長さをL、電流をI、磁界をBとすると、ケーブルにかかる力Fは
F=I×B×L (うわ、簡単、いいのかなこんなんで)

とりあえず、ケーブルの長さを100mとしておこうか。

じゃあ磁界からいってみよう。地球の磁界は0.3〜0.5ガウス。ここでは大きめの値を取ります。式にあてはめるためにT(テスラ)になおす(1T=10000G)。
えーと B = 0.00005(T)
ありゃ、だんだん不安になってきた・・・。

次に電流、どうしようかな。電流(A)=電力(W)/電圧(V)なんだけど・・・問題は電圧と電流のバランスをどうするか、電圧が下げればアンペア数を上げることができるけれど、熱に変っちゃって損失が大きくなるから適当なところを選ぶ必要がある。

まあ、よくわからんのでドライヤーぐらい(1000W/100V=10A)で計算してみよう。
100m×0.00005T×10A=0.05(N)
Nっていうのは力を表す単位のニュートン。1ニュートンで質量1(kg)に加速度1(m/s2)をかけることができる。ちゅーことは、かりに人工衛星を10000kg(10t)とすると。
0.05ニュートンで加速度は0.000005m/s2。
少ないようだけど加速度だから、えーと・・・1/2 × A(m/s2) × T(sec)の二乗(初速は0)。
一時間で32m、一日で18.6km、一週間で914.4km。

お、悪くない。ま、あんまり離れると地磁気も弱まるから、あんまし高い軌道じゃ使えないだろうけどね。デブリ(宇宙ゴミ)避けにはいいかもなあ。

これは余談。
フレミングの左手の法則を習うのは中学校だったっけ。
「ファラデーが発見した電流と磁界と力の関係は、左手の中指、人差し指、親指を互いに直角になるように伸ばした指先の向きに一致する」フレミングが"発見"したのはこの説明の仕方だけなんだよね、実は。えらいのはファラデー先生。



2001.04.09
次世代ジャンボジェット
このほどボーイングが発表した次世代機。デルタウイング(△←こんなの)を採用し、太平洋を3時間で横断するという。いや、これは美しいねえ。

・・・が、この形にはいくつか難点があって旅客機には向かないとされてたんだよね、これまでは。

まず第1に景色が悪い。半分以上のお客さんが窓から下が見えません。これはとっても大事、「窓際の席」に座る半分はこのためだからねえ(もう半分は「静かに寝たい」。廊下側は走り回るがきんちょとか、トイレにいく窓際の客とかのせいで寝れない。ちなみに絵の中でエンジンがこれでもかってほどに後ろに下げてあるのは、たぶん客室への騒音対策)。あとこれに関連するけれど、ほとんどの非常用ハッチが羽の上(ってことは燃料タンクの上ですな)。乗るなら機首が吉でしょう(^^;。


もう一つは、この形の飛行機は着陸するときかなり機首を上げないと安定しない。そーすると滑走路が見えなくなっちゃうんだこれが。コンコルドなんかはそのために着陸時には機首がぺきっと下に折れ曲がるようになってたりする。この絵を見るかぎり鼻面を短くすることでどーにかしようとしてるのかな。ま、直接目視しなくても、モニターっていう手もあるか。

コンコルドの着陸。
どーんと頭が上がった姿勢と、折れたくちばしに注目。(なんか怖いなこの写真)

それから、機首が上がると、当然ながらお尻が下がる。そーするとどーなるかっていうと、しりもちをつかないために車輪を高くしなきゃいけない。絵を見るとずいぶんエンジンが後ろに飛び出してるみたいだから・・・どーすんだろね。ま、強度的には問題ないから、メンテナンスが面倒とか、空港機材とのかねあいだとかその辺が問題になるかもしれない。

コンコルドとジャンボジェットを比べるとこんな感じ。
足の長さと、ついてる場所の違いに注目


実機でこのあたりがどーなってるかが注目ですな。


2001.03.28
誰も指摘しないので・・・
えー、ミールって原子力電池を積んでなかったですか?
なにも言わないってことは、積んでないんだね、きっと。ははは。

ちなみに、原子力電池は、放射性物質の崩壊熱を利用して発電する電池。
原子炉とはぜんぜん別物。宇宙開発では、かなりメジャーな電力源。

ま、ばらばらになって大気中にばら撒かれても、そーたいしたことにはならないけどね。
燃え残って塊で落ちてたりすると、ちょっと嫌かもなあ。


2001.03.23
星になった・・・
ミール落下
http://www.space.com/missionlaunches/missions/mir_finale_journal.html
日本時間14:49大気圏突入。予定の海域に落下。
享年15歳。心からご冥福をお祈りします。

追加情報
フィジーでは落下するミールが映像にとられている
http://www.cnn.com/2001/TECH/space/03/23/mir.descent/index.html(CNN.COM)
ミール関連の日本語サイトはこちらが一番お勧め
http://centaurs.mtk.nao.ac.jp/~avell/mir/

どうでもいいことだけど、CNN.COMとCNN.CO.JPではディレクトリの名前が違う
COMは"mir.descent/index.html"なのにCO.JPは"mir.dive/index.html"
微妙すぎてニュアンスの違いはよく分からんなあ。diveの方が"意図"が介在している感じがするかな?
なんとなく擬人化されているような気がする。


2000.03.23
再スタート
Lizard-tail Studio K's Sideとの統合に向けて、こちらのサーバで再スタート。


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