2005-06-01
え、ネイティブの英語を聞いて分かるのかって?ほとんど分かりません。わはは。
ただ、トランスクリプト(放送を文字に起こしたもの)が用意されているプログラムも結構あるから、それを眺めながら聞いていればなんとかついていける。トランスクリプト無しで内容がなんとなく理解できるのは、その内容を知っているときだけ。あとは単語を拾いながら「あー、DNAの話?」「ダークマターとか言ってるから、きっと宇宙論の話をしているに違いない」ぐらい。
でも、すごく面白いよ。
ラジオ番組のPodcastからおすすめをいくつか紹介。ちなみに下の番組を全部聞くと1週間で約7時間、ファイルサイズで約100M overになる。
§ Science Friday
Feed: http://www.sciencefriday.com/audio/scifriaudio.xml
アメリカのNPRラジオのサイエンス系ラジオ番組。週1回、Part1と2に分かれていて、それぞれ1時間弱。Poscastでもファイルが分かれているので注意。サイエンス関連ニュース、サイエンティストへのインタビュー、視聴者との質疑応答など。何を隠そう、Podcastに手を出したのはこの番組がPodcastに対応したから。
WebSite: http://www.sciencefriday.com/
プログラムのサマリーと関連情報へのリンクを掲載。
§ The Science Show
Feed: http://www.abc.net.au/rn/podcast/feeds/science.xml
オーストラリアABCラジオのサイエンス番組。週1回約1時間。短いインタビューをつないでいくような構成。
WebSite: http://www.abc.net.au/rn/science/ss/
一部のコーナーを除き、ほぼすべてのトランスクリプトが閲覧可能。
§ This Week In Science
Feed: http://www.twis.org/audio/podcast.rss
こちらはUC Davisのラジオ局KDVSのサイエンス番組。週1回約1時間。その週のサイエンスニュースの紹介とインタビューが半分づつ。この分野でキャスターが女性なのは珍しいかもしれない。きゃらきゃらと楽しそうに話しているのが印象的。聞いていてとても楽しい。
Website: http://www.twis.org/
トランスクリプトなし。サマリーらしきものは載っているけれど、ほとんど役に立たない。注目はキャスターのBio。どうやら彼女はオルデラン生まれらしい。まさかレイア姫と同郷だとは思わなかったよ。
§ Berkeley Groks Science Program
Feed: http://www.groks.net/groks.rss
こちらはUC Berkeleyのラジオ局KALXのサイエンス番組。週1回約30分。メインはゲストへのインタビュー、有名科学者もしばしば登場する。
Website: http://www.groks.net/
最新のものはゲストとプログラムの内容ぐらいしか載っていない。ただ、一部過去のプログラムについてはトランスクリプトが公開されている。
§ Quirks & Quarks from CBC Radio
Feed: http://www.cbc.ca/quirks/quirks.xml
カナダCBCラジオのサイエンス番組。週1回30分。カナダで20年以上続いている科学ラジオ番組。サイエンスニュースとインタビュー。
Website: http://www.cbc.ca/quirks/
各回サマリーと関連情報へのリンクを掲載。
§ The Space Show
Feed: http://www.gigadial.net/public/station/11253/rss.xml
宇宙開発専門ラジオ番組。週2回それぞれ約1時間?1時間半。
Website: http://www.thespaceshow.com/
各回長めのサマリーを掲載。
こちらは、Webサイトの記事をCastしているもの。短くて、ちゃんとトランスクリプトがあるので英語の勉強にいいかもしれない。
§ Science@NASA
Feed: http://science.nasa.gov/podcast.xml
NASAの一般向け科学啓蒙サイト。ここはずーっと前からすべての記事の朗読ファイルをmp3で提供していたんだけど、このたびPodcastに対応。当然すべての記事にトランスクリプトがある。放送時間は約10分。月1回ぐらいのペース。
Website: http://science.nasa.gov/
§ UniversToday
Feed: http://universetoday.com/audio.xml
有名な宇宙関連ニュースサイト。Castされているのはインタビュー記事だけ。もちろんトランスクリプトが読める。
Website: http://universetoday.com/
2005-06-07
§ DARPA Grand Challenge 2005
昨年も行われた、米国国防省研究開発部門DARPAが主催する完全自立型ロボットカーによる自動車レース『DARPA Grand Challenge』が今年も行われます。優勝賞金は去年の賞金が持ち越され200万ドルになっています。つい先日、5/2?5/15に掛けて行われた、各チームが実際にデモンストレーションを行うサイトビジットの結果を受けて、エントリーした118台からセミファイナリスト40台が選ばれました。今後、出場チームは9/27?10/6にカルフォルニアスピードウェイで行われるセミファイナルで20チームに絞られます。
最終レースは10/8 LAとラスベガスを結ぶ約250kmの「とあるルート」を使って行われます。詳細なコースはレース当日2時間前に発表され、事前にコースをプログラムしたり、試走することはできません。コースは砂漠などの荒地を含み、単なるナビゲーションだけでなく障害物の回避やトラブルに対するリカバリー能力などかなり高度な技術を必要とします。このコースを10時間以内に、外部からのコントロールがまったくない状態で走破するのがレースの最終目的です。去年は全車ゴールに達することなくリタイア。トップの成績のカーネギーメロン大のチームもたった12kmしか走れませんでした。
ちなみに、参加資格は「チームリーダーが21歳以上で大会当日に米国国籍を持っていること」、逆に言えば、チームリーダーがこの条件を満たしていれば、海外国籍の人間でも参加が可能ということです。
※上記サイトは、特定のIPないしドメインからのアクセスをどうやらアジア方面のIPアドレスを弾いているようです(プロバイダからのアクセスが蹴られるようです)。どうしても閲覧したい方は海外設置のプロキシサーバを利用してください。
優勝候補はやっぱり去年の優勝車カーネギーメロン大のRed Teamでしょうか、今年は出場車両を2台に増やしてやる気満々です。一方去年2番手のSciAutonicsは台数を減らし1台での出場ですね。去年話題をさらったロボットバイクBlue Team、現役高校生チームPalos Verdes High School Road Warriorsも健在です。
新規出場では、なんと言ってもロボット研究のもうひとつの雄、スタンフォード大のStanford Racing Teamが要注目ですね。
去年のファイナリストのサイトを見る限りでは、各チームとも相当レベルを上げているような感じです。今年はどこまで行くでしょうか?
主催者の素性を見れば分かるように、このレースは軍事技術の基礎研究の一部として位置づけられています。コンペティションで技術競争を促進し、軍用目的で利用できる技術の芽を育てることが本来の目的、という感じでしょうか。ただ、DARPAのフィールドは軍事に直結した技術というよりも基礎技術や将来技術開発が主で、民間の研究機関や大学などともかなり密接な協力関係を持っています。そうそう、インターネットの原型になったといわれるARPANETを作ったARPAは今のDARPAの前身です。
§ DARPA Grand Challenge 2005 セミファイナル出場者公式サイトリスト
括弧がついているのが昨年のファイナリスト、括弧内は最終順位
Axion Racing(6)
Blue Team(15)
CIMAR(9)
Gray Team メンバーの中心はThe Gray Insurance Companyのオーナー
Intelligent Vehicle Safety Technologies I
Palos Verdes High School Road Warriors(10)
Red Team (1) 去年は一台のみ出場
Red Team Too (1)
SciAutonics/Auburn Engineering(2)(10) 去年は2台出場
Team Caltech(3)
Team DAD(4)
Team ENSCO(8)
Team TerraMax(11)
Team UCF(16)
Terra Engineering (13)
Virginia Tech Grand Challenge Team(5) 去年は一台のみ出場
2005-06-08
§ [clip] Daily Clipping
Inside Tornadoes Multimedia @ National Geographic Magazine (National Geographic)
竜巻の中心部からの映像。す、すごい。
Martian methane could come from rocks (Nature)
火星の大気中のメタンはカンラン石によるものかもしれないというお話。以前、火星の大気からメタンが発見され、もしかしたらバクテリア由来のものかも、なんていうニュースがありましたが、これは「メタンなんてカンラン石でも作れるじゃないか」という反論。カンラン石は、高圧力高熱下で水と二酸化炭素と反応しメタンを生成する。火星大気のメタンはこの反応によるものじゃないの?ということみたい。
ってことは、地中に「カンラン石」と「高温」と「水」と「二酸化炭素」が存在するということかな?だとすれば、少なくともかつては火星にもマグマが存在し、現在でもカンラン石からメタンを生じさせるような熱源が地中にあるということになるなあ。それはそれで大ニュースでは?
Marburg and Ebola vaccine success in monkeys (NewScientist)
マールブルグとエボラ出血熱のワクチンが開発され、マカクザルを使った実験に成功というニュース。まじで!これまでことごとく失敗していたはずだけど...
えーと、どうやらエボラやマールブルグウイルスの表面を構成するたんぱく質を遺伝子操作によって他のウィルス表面に生成させることで、抗体を作り出すことに成功した、ということみたい。なるほど、これならワクチンによってほんとのエボラやマールブルグにかかる心配はないやね。
Shuttle Cは、シャトルの就航当初に予定されていた貨物専用シャトルのこと。予算もついて実物大モックアップも作られたけど、結局ぽしゃった。今回発表された想像図は、当時のものとほとんど同じ。たぶん関係者にしてみれば「荷物運ぶだけなら、あれがあるじゃん」ってとこだと思う。
日本の宇宙ステーション、セントリフュージ開発中止の懸念 (SpaceRefJP)
えーと、ここにも書いてあるように「日本がセントレフュージを開発してくれたら、代わりに『きぼう』モジュールをただで上げてあげる」という約束になっていたはず。もし、この契約が破棄されるとすると、日本が「きぼう」の打ち上げミッションの資金負担をしなきゃいけなくなるのでは?まあ、全額じゃないだろうけど...
Mission to build a simulated brain begins (NewScientist)
分子レベルの働きまで脳の構造を丸ごとシミュレーションする計画についてのお話。IBMとスイス大学が共同で、脳を丸ごと再現するコンピューター・シミュレーションの開発に着手したらしい。名づけて「Blue Brain」なんてワンパターンなネーミング。科学者はこのシミュレーションによって脳の働きや意識の仕組みが明らかになることを期待しているそうな。
でも、脳をシミュレーションするのは大変だけど、自己意識のあるプログラムなら簡単に作れる。
いや、冗談じゃなく。ウィンドウを閉じる前に少し考えて欲しい。僕たちは自らに自己意識があると主張する物体に、本当に自己意識があるかどうかを判断する方法を持っていない。確かに、このウィンドウに、自己意識が宿っていると考えるのはばかげているけれど、いつか「Blue Brain」が同じメッセージを出力したら。僕たちはどう答えればいいんだろう?
Andromeda Galaxy Three Times Bigger in Diameter Than Previously Thought (Caltech Press Release)
実は3倍の大きさだった、M31アンドロメダ座大銀河 (AstroArts)
ちゃんと測ってみたら、アンドロメダ銀河の周辺に分散していた天体も、アンドロメダ銀河と同期して回転していた、というお話。おぉ!銀河ハロー!ダークマター!おぉぉおぉ!
えーと、この話はものすごく面白いので、あとでちゃんと紹介します。->Junkyard Review 掲載予定
2005-06-09
2005-06-15
以前、『距離が遠くても天体の見かけの大きさがそれほど変化しない理由』というエントリで、マツドサイエンティスト・研究日誌の『遠近法が通用しない!?』というエントリに対して、「普通の遠近法では?」というツッコミを入れましたが、どーしても腑に落ちないので再検討した結果、
遠くに行けば行くほど小さく見えるのは、50億光年位までで、それ以上遠くなっても、物は小さく見えなくなる
という現象がちゃんと起こりうることがわかりました。いい加減なエントリをして申し訳ありませんでした。
距離と見かけのサイズの関係を表すグラフ
http://www.lizard-tail.com/isana/lab/redshift/distance-size.gif
(紺色の線が実際の値、ピンク色の線は宇宙の膨張を考慮しない値)
っていうか、むしろ大きく見えてるし!
このグラフは、直径10万光年の天体(ちょうど我々の銀河系がこれくらいのサイズ)が、どれくらいのサイズに見えるかを距離に応じてプロットしたもの。青いラインが50億光年ぐらいの所から緩やかな上昇に転じている。これはつまり、50億光年から向こうでは遠ざかれば遠ざかるほどものが大きく見えるということを意味している。
で、なぜこんなことが起きるのか、というのは説明し始めるとものすごく長くなるんだけど、一言でいうと宇宙が膨張しているから。天体から出た光が地球に届くまでの間に宇宙が膨張して、その分だけ星の像が広がってしまうのだ。
2005-06-17
スクリプト:
http://www.lizard-tail.com/isana/lab/xml/opml_view.php
データ:
http://www.lizard-tail.com/isana/lab/xml/data.xml
ソース
http://www.lizard-tail.com/isana/lab/xml/opml_view.txt
これは、そのむかしWebサイトを作る仕事をしていた頃にRADが欲しくて作ったもの。XMLファイルを読み込んで、Webページもどきを生成する*1。100行ぐらいの簡単なスクリプトだけど、あっという間にプロトタイプができるよ。まあ、このままフィニッシュワークに持っていくにはちょっと問題があるんだけどね。
*1 ここでは、静的なHTMLじゃなくて動的な生成
このままだとちっともかっこよくないけど、ページごとに別のテンプレートとCSSを指定できるから、やろうと思えばそれなりの見栄えになるはず。
ちなみに、スクリプトの名前にはOPMLの文字が入っているけれど、OPMLは読めない。
スクリプト:
http://www.lizard-tail.com/isana/lab/xml/opml_view2.php
データ:
http://www.lizard-tail.com/isana/lab/xml/data2.xml
っていうか、やっぱりプロトタイピングぐらいにしか使えないや。
2005-06-21
§ Musical Baton
困ったことになった。ずいぶん前に「チェーンメールの性格を持つものは...」と書いてしまった手前、これを他人に回していいのかどうかとても悩んだ。どう考えてもこの企画が誰かに迷惑を掛けることはないような気もするんだけど、そういう問題じゃないし...
実際、僕はこのエントリを書きながらとても楽しい思いをした。kzysさんからこれが回ってきたときはとても驚いたけれど、とてもうれしかった。誰かが僕の思うことに興味を持ってくれていると知るのはすごくうれしい。この楽しさを誰かに分けてあげたいと心から思う。あの人が何を聞いているのか知りたいと思う人はたくさんいるし、バトンを渡せばにこにこと快く受け取ってくれそうな人も5人くらいなら...いるかなあ?でも、いざTrackbackを送ろうという段になってどうしても躊躇してしまう。
最初は、次に渡すつもりがないなら最初から参加しないほうがいいかとも思ったけれど、せっかくTrackbackをもらったのをスルーするのも、やっぱり気が引ける。散々迷った挙句、今回は「エントリは書くけれど次に回さない」という一番ずるい方法をとることにした。本当に申し訳ない。自分でもなんと無粋で身勝手なという気がするけれど、どうかお許しを。
せっかくだから普段書かないことを書いてみよう。
§ Total volume of music files on my computer
平均して3G?4Gぐらい。容量を食っているのは、オーディオブックや宇宙開発関連のサウンドファイル、PodCastの過去ログ、イベント用BGMのバックアップ。純粋にmusic filesといえるのは1Gぐらい。それもiPod転送用に一時的においてあるだけなので常に入れ替わっている。もともとPCではほとんど音は聞かないし、リッピングしたデータもあまりHDに残さないので、iPodに入っているファイルの方がずっと多い。
§ Song playing right now
THE FUTURE SOUND OF LONDON "We have Explosive" (Wipeout2097)
iPodの中に『Lounge、Electronica、Jazz-Funkのジャンルに属する曲全部』というプレイリストが入れてあって、300曲ぐらいリストアップされている中の一曲。iPodではラジオやオーディオブックじゃなければ、このプレイリストがかかっていることが一番多い。たまたまだけれど、僕が今でもこの曲を聴いていると知ったら、にやっとする友人が何人かいると思う。実は僕が役者として最後に舞台に立ったとき使われていた曲。
§ The last CD I bought
Gwen Stefani "Love.Angel.Music.Baby"
GORILLASを買いにいったらCCCDでむかついたのでこっちを買った*1。笑ってしまうぐらい良質の80年代Pop。"Harajuku-Girl"はちょっといただけないが...
*1 なんでiPodのCM曲がCCCDなんだ?理解に苦しむ。
§ Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me
その時々で気に入った曲はあるけれど、あまり特定のアーティストや曲に執着がないので、5曲選ぶのは難しい。仕方がないので、なんとなくあちこち曲がり角でかかっていた曲を選んだ。この中でいつも聞いているのは最後の一曲(?)だけ。
遊佐未森 "東京の空の下" (桃と耳)
中学・高校時代、おそらく、はじめて「このアーティストが好きだ」と言えるようになったのはこの人。彼女の曲がというより、当時彼女のイメージを作っていたクリエイターチームの世界観が好きだったんだと思う。数多あるなかこの曲を選んだのは、これが僕にとっての最後の曲だったから。いまでも、この曲を聴くたびにもう帰れないであろう場所のことを思い出して、すこし切なくなる。遊佐未森というアーティストは僕にとってそういう場所の象徴みたいな人。今はもうあまり聞かない。
近藤房之介 "Dock Of The Bay" (Unchained Rhythm)
浪人時代中。初めて聞いたとき、なんて楽しそうに歌を歌う人なんだろうと思った記憶がある。彼の歌で人生が変わったりはこれっぽっちもしなかったけれど、今でも、楽しそうに歌う人の曲がその理由だけで好きになってしまうのはたぶんこの人のせいだ。この曲は原曲も大好きだけれど、あの頃予備校の机の上で辞書を片手に歌詞を読んで「はやくこういうじじいになりたい」と思っていた。われながらなんとも青い。でも、やっぱり今でもこういうじーさんにはあこがれる。
Solar Quest "Save the Whale" (Orgship)
これは芝居にうつつを抜かしていた大学時代、唯一の演出作品のエンディングに使った曲。ある著名な作家の作品を無許可で戯曲化して上演したら、原作者の奥様が見に来られて滝のような冷や汗が出たのを覚えている*1。もう今では手に入らないかもしれない。別にどうということも無いアンビエントテクノだけれど、去年あるイベント用に選曲していたときにこの曲を聴いて泣きそうになったのは内緒。
*1 まあ、いまさら隠すこともないかな。上演したのは池澤夏樹氏の『スティルライフ』
RCサクセション『いいことばかりはありゃしない』(PLEASE)
自分から進んでは行かないけれど、ごくたまにカラオケに連れて行かれると清志郎を歌う。好きだからなのもあるけれど、なぜか「受ける」からだ。どうやら歌声がよく似ているらしい。いまいち認知度が低い上にやたらと長いのでカラオケでは歌わないけれど、一番好きなのはこの曲。『最終電車でこの街に着いた/背中丸めて帰り道/何も変わっちゃいないことに気がついて/坂の途中で立ち止まる』本当に最終電車で家に帰ることが多かった頃、このフレーズを聞くたびに胸が熱くなった。まあ結局、何も変わっちゃいないんだけどね。
This Week in Science (www.twis.org)
これはsongでもtunesでもないけれど、今、毎週楽しみにしているラジオ番組(Podcastで聞いている)。今まで出会った中で、最も理想に近い「サイエンスを楽しむためのメディア」。サイエンスの楽しさをわかりやすく語ることより、ただ楽しそうにサイエンスを語ることの方がずっと魅力的だという、あまりに当たり前の事実に頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けた。このGarbege CollectionもJunkyard ReviewもHitch Hiker's Guideも、ひたすらそれがやりたくて更新しているようなものだけれど、いまだにうまくいったためしがない。
§ Five people to whom I'm passing the baton
というわけで、僕からのリレーはありません。ごめんなさい。
2005-06-22
§ [clip] Daily Clipping
Success of solar sail launch unknown (SpacefligntNow)
世界初のソーラーセールの打上げが日本時間の今朝4:46に行われました...が、軌道投入の確認ができていないとのこと。えー、また?
軌道投入のキックモーターが作動したことは確認したけれど、その後コンタクトが取れていないみたい。打上げ機の主エンジンが発射84秒後に止まったという情報もあり、何らかのトラブルで軌道投入に失敗した可能性が高い。
もちろん、コンタクトが取れてないということは、まだ軌道上を回っている可能性もゼロじゃない、けど...うー、がんばれー!
生きてる!!!! (14:00)
ペトロパブロフスク(北太平洋)とマジュロ島(南太平洋)の追跡ステーションが、かすかなシグナルを捉えたらしい。
ただ、地球周回軌道には乗っているものの、目標の軌道ではないかもしれないとのこと。
また、このシグナルがCosmos1からのものではない可能性も残されている。
Russian Space Agency: Solar Sail Launch Failed (Space.com)
再び失敗との報が流れ始めました。どうやら、打ち上げを担当したロシア宇宙局から打ち上げ失敗の公式発表があったようです。件の84秒後のエンジン失火が原因とのこと。ただ、運用を担当している惑星協会からの発表はまだありません。だとすれば、先に報じられた「かすかなシグナル」の正体が気になる所です。 (0:10)
The Planetary Society's Cosmos 1 Weblog
ブログに経緯のまとめがあがってますね。どうやら、上の失敗の報は惑星協会とのコンセンサスによる発表ではなく、ロシア宇宙局の見解としてエンジン失火→打ち上げ失敗という結論を出したということのようです。記事にも書かれていますが、今回使われたVolnaロケットは失敗したときの破壊システムがありません。記事を読む限りでは、失火による墜落ないし破壊があったことが改めて確認された訳ではなさそうです。結局、まだ最終的な結論は出ていない、というのが現状のようですね。(0:30)
惑星協会からも失敗との声明が出ました。結論はロシア宇宙局とほぼ同じです。
...しょんぼり。
2005-06-23
§ 「世界で最も有名なコーヒーメーカー」のその後
どうやら、大昔の記事がかなり上位にヒットするようです。検索エンジンからの無言のリクエストにお答えして、ちょっと調べてみました。
The Trojan Room Coffee Pot Resources
このコーヒーメーカーはケンブリッジ大学コンピューター研究所のTrojan Roomに置かれていたもの。1991年、延々廊下を歩いていったにもかかわらずコーヒーがなくなっていることが頻発したため、業を煮やした研究所内のメンバーがカメラを研究所内ネットワークに接続しその状態を監視することのできる簡単なUNIXアプリケーション「xcoffee」を書きました。
やがて、1993年3月にはじめてWebページに画像を埋め込む機能を持ったNCSA Mosaic 0.10のベータ版がリリース。その8ヵ月後にこのカメラはウェブサーバと接続され、世界で初めてのWebCamとなり「世界一有名なコーヒーメーカー」になったのです。
しかし、2001年「僕たちは新しいエスプレッソマシンが欲しいんだ。だって水が漏るんだもの。」との理由から、このコーヒーメーカーはeBeyでオークションに掛けられました。結局、ドイツの週刊誌『シュピーゲル』が約58万円で競り落とし、2001年8月22日に惜しまれつつスイッチが切られました。
しかし、このコーヒーメーカーを製造したKrups社の好意で無償で修理された後、同年12月、シュピーゲルのサイトでオンラインに復活。実は、今でもシュピーゲルのサイトで見ることができます。
Coffee Cam Index Seite - Netzwelt - SPIEGEL ONLINE (SPIEGEL)
...といいたいところですが、このWebcamの映像はリアルタイムのものじゃなさそうです。なにしろ、いつ行っても同じ画像が表示されます。どこへやった?シュピーゲル。
(2006.09 追記)
いまや、画面にはコーヒーポットさえ写っておらず、使われていないPCが積み上げられた棚が写っているだけですね。えー、どこー!
参考)
Stalking the Cambridge Coffeepot
Abroadview Magazine2001年秋号、Nancy Eichornによる"潜入"レポート
XCoffeeの開発者の一人、Quentin Stafford-Fraserの公式サイト。同 Weblog
あとは、"Trojan Room Coffee Pot"とか"XCoffee"で検索すれば、e-Bay出品、スイッチオフに関する2001年当時の記事が山ほど出てきます。
2005-06-27
§ 満ちてゆく月の...
http://7acha.jp/
最近街中で目にする『七色亜茶』というウーロン茶のポスターの月の欠け方がどうにも気持ち悪い。
このポスター作った関係者は月を見たことがなかったんだろうか?
28日周期の月の満ち欠けはこんな形にはならないし、月食だとすると並び方がおかしい*1。サイトを見ると、「七色の味を持ったお茶を七つの月の形になぞらえた」ということなので、どちらかといえば前者を意図しているみたいだけど...あしらい程度に使うならともかく、商品そのもののキーイメージにしたいなら、リリースする前に少し調べた方がいいのでは。
*1 実は月食だとしても形が少しおかしい。地球の影は月よりもずっと大きいからこういう形にはならない。
月の形は昔からずいぶんいろんなものにたとえられてきたし、すこし探せばいろいろな月の形に複数の名前が見つけられるはず。もちろん月の形に関する逸話も山のようにある。クリエイター/プランナーならこれを利用しない手はないと思うぞ*1。もったいないなあ。
*1 すくなくとも、月の形とは何の関係もない織姫と牽牛の話をサイトで紹介するよりもずっといいと思うけどなあ
まあ、夜空好きの愚痴なのは重々承知しているけれど、月の形に商品をなぞらえるなら、せめて月の形ぐらい知っていてもいいんじゃないかと思うのは、多くを望みすぎですか?そうですか。しょんぼり。
2005-06-28
§ サイト移転
http://www.lizard-tail.com/isana/
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、数ヶ月前に新しいサーバを借りてドメインを取得しました。これ以上寝かせておいても意味が無いので、メインサイトを新しいドメインの方に移行します。デザインは少しいじりましたが、入っているコンテンツは基本的に同じです。
旧サイトは少なくとも半年以上は残しておくつもりですが、これ以上の更新はありません。ブックマークやアンテナなどにご登録の方は、お手数ですが切り替えをお願いします。
なお、このはてなダイアリーは当面このまま運用します。
えー、デザインは...とうとう「無くなりました」。わはは。
おかしい、凝りに凝ってマークアップしたはずなのに、なぜだ?
「それはデザインセンスがないから」(by連れ)
というわけで、どうぞ今後ともごひいきに。
2005-06-29
§ [prog] Summertime
夏やし、まあ、そんなに悪うないやろ?
魚は跳ねとるし、綿花はそろそろええ時期やし、
おとんは金持ちで、おかんも美人やないか。
せやからもう泣かんとき、な?
- George Gershwin
http://www.lizard-tail.com/isana/lab/clock.php
知人からのリクエストで作った世界時計(リロードは手動で)。唯一の機能は、かなり正確にサマータイムを判定すること*1。
*1 例えば、ニューヨークなら4月の最初の日曜日午前2時にちゃんと切り替わる...はず
自分でやってみてよーくわかったよ。ただ時刻を表示するだけなのに、ものすごくめんどくさい。国によって開始日や開始時刻がぜんぜん違うし、たいてい曜日指定だから毎年切り替え日が変わるし*1、ひとつの国の中でも採用してたりしなかったりする地域があるし、しかもルールが時々変わる*2。
廃止しろとはいわない、導入するなともいわない。できれば、ルールは北半球でひとつ、南半球でひとつ、北半球と南半球で開始日と終了日を入れ替えるぐらいの違いにしませんか? 曜日を基準にするんじゃなくて日付を固定しませんか? それからできれば切り替えのタイミングはGMTで午前0時にしませんか? それだけでトラブルが激減すると思うぞ。
参考)
Time Zone Tools and Information (timeanddate.com)
> medical insurance [medical insurance http://medicalinsurance.ksiegagosci.inf..]