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2008-06-20

速報:MarsPhoenixが火星表面に氷結した水を発見か

ref. Bright Chunks At Phoenix Lander's Mars Site Must Have Been Ice
もしかしたら、MarsPhoenixが火星表面に氷結した水を発見したかも!きゃー!

Are you ready to celebrate? Well, get ready:
We have ICE!!!!! Yes, ICE, *WATER ICE* on Mars! w00t!!! Best day ever!!
-Twitter / MarsPhoenix

サンプル採取のために地面を掘った箇所について、掘った直後と4日後に撮影した画像を比較したところ、明るい色をした塊が消失しているのが確認されたとのこと。

Photo credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/Texas A&M University

これは当初より、ミネラル分を多く含む鉱石なのか、氷なのかが議論になっていた物質。これが数日間かけて消失したのは、これが氷結した水であることの非常に有力な証拠、ということみたい。

これまで、軌道上からの分光観測によって氷の存在が確認されていたけれど、着陸機によって直接その存在が確認されるのは初めて。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

> vm_converter [twitterのMarsPhoenixの発言とか記事中に引用すると喜びと驚きが伝わるんじゃないかと思いました。 h..]

> isana [追記しました、ありがとうございます。]


2008-06-16

[clip] How Is a Lizard Like a Motorcycle?(ScienceNOW)

「トカゲとオートバイはどこが似ているのか?」なんていうタイトルがついているけれど、これは「なぜトカゲは2本脚で走るのか?」というお話。

一部のトカゲは、敵に襲われたときに後ろ足で立ち上がって2本脚で走って逃げることが知られている。エリマキトカゲしかり、水の上を走るバシリスクしかり。これまでは、彼らが2本脚で走るのは、4本脚で走るより早く走れるからだ、とされていたんだけれど、ケンブリッジ大学の Christofer Clemente 博士を中心とする研究チームが実際にトカゲを捕まえてきて調べたところ、2本脚と4本脚では加速力や走るスピードには優位な差はなかったらしい。ほー。

どうやら、重心の関係で加速をかけると、自然に前半身が持ち上がってしまうんじゃないか、ということみたい。そう、バイクのウィリーみたいに。なるほど。
ref. LIZARDS PULL A WHEELIE -- Phillips 211 (13): i -- Journal of Experimental Biology

でも、バシリスクは明らかに理由があって2本足で走るよね。たとえば、これもう少し走りにくいところで調べると差が出たりしないかな?たとえば、水に近い物質...さらさらの砂とか。

[clip] Twitter / MarsPhoenix

先日、火星に無事着陸したMars Phoenix LanderのTwitter Feed。

友人のフィードに混じって「今日は、この間と同じところを掘ってみたよ」とか「また、いい写真が撮れたよ!」みたいなメッセージが入るのはちょっと楽しい。ちゃんと質問にも答えてくれるみたい。

ちなみに、これが着陸の瞬間の書き込み。

Cheers! Tears!! I’m here! 04:55 PM May 25, 2008 from web
I’ve landed!!!!!!!!!!!!! 04:54 PM May 25, 2008 from web


2008-06-14

[sts124] STS-124 Discovery Mission Timeline : Landing Timeline

というわけで、いよいよSTS-124が14日間のミッションを終え、日本時間の今日14日の深夜、地球へと帰還します。明日のチャンスは2回、天候などの理由からこの2回のチャンスで着陸ができなかった場合は、帰還は明日へと持ち越されます。現在(日本時間14日朝)の所、天気予報は良好とのこと。

実は、昨日機体から離脱していく物体と垂直尾翼の耐熱システムの不具合らしきものが報告されましたが、離脱した物体は打ち上げ時に必要な物で着陸には問題なく、垂直尾翼の不具合は「もともとそういう風になっているもの」だったとのこと、これまで誰もクルーのキャビンからその部分がどんな風に見えるか気にしたことがなかった、ということのようです。わはは。
ref. STS-124 Mission Status | Post-Mission Management Team Briefing Materials(NASA )
ref.STS-124 Shuttle Report | NASA says lost object from shuttle no threat to entry(Spaceflight Now)

というわけで、今のところ着陸を妨げる要因はなさそうです。このまま天気が悪くならなければ今夜中に帰ってこられるかもしれませんね。

大まかな予定は以下の通りです(日本時間14日-15日の日をまたいだ深夜)。

【1nd attempt to KSC】
22:50 軌道離脱噴射Go/No Go判断
23:10 軌道離脱噴射開始
23:43 エントリーインターフェイス(高度約40万ft)
00:15 KSC着陸

STS-124 Landing

関連URLは公式のLanding Blog以外は、打ち上げ時のものがほぼ使えると思います。
ref. NASA's STS-124 Landing Blog
ref. SpaceShuttleLaunchURL - The Hitch Hiker's Guide to Science

22:48 "Go" for Deorbit burn

一回目の着陸のチャンスにGoが出ました。着陸予定時間は日本時間0時15分です。

23:05 APU start

補助動力システム起動。ラダーやエレボンなどの空力装置、着陸脚などの油圧装置を駆動する補助動力システムが起動されました。

23:10 Deorbit Burn

軌道を離脱する為の噴射が行われます。噴射の継続時間は約2分30秒。この最後の噴射により、STS-124は軌道を離れ、ケネディスペースセンターの15番滑走路へ向かいます。

23:13 ”Good Burn!”

軌道離脱噴射終了。

23:15

着陸まであと1時間。

豆知識

着陸の15分前に、滑走路に異物(KSC周辺に山ほどいるアリゲーターを含む)がないかどうかチェックする、とNASA-TVで言ってた。へー。

23:44 Entry Interface

再突入開始時間。これは、シャトルの高度が400,000フィート(121.9km)を切る地点で、大気圏突入のプロセスの基点となる時間です。この高度あたりから徐々に機体が大気の影響を受け始めます。

23:48 最初の左ロール

シャトルは、速度を落とす為に着陸までに都合4回のロールを行い、浅いS字を描きながらアプローチします。これは、その最初の左ロールです。

23:52 Peak heating

現在、Discoveryは最も機体表面の温度が高くなる領域を通過中です。おそらく、今頃窓の外にはオレンジ色のプラズマが見えているはず。

かつては、ブラックアウトとよばれる地上との更新ができない時間がありましたが、現在では機体背面のアンテナを使って、人工衛星経由で地上との連絡が取れるため、ブラックアウトはありません。

0:02

そろそろ、シャトルがKSCのメリットアイランド追跡ステーションに設置されたレーダーの可視範囲に入ります。

0:04

GPSによるトラッキングを開始。

0:08

カメラがディスカバリーの機影を捉えました。キター!

きれーな青空ですねえ。

0:10 着陸まで5分

コックピット視点の映像も届き始めました。

0:12

どん!どん!ソニックブーム!

0:13 "Runway insight"

滑走路に正対。1分前

0:15 Touch Down!

おかえりなさーい!おめでとうございます!

目の前で打ち上がったあれが帰ってきたんだなあ、と思うとやっぱり感慨深いものがありますね。なんか、ちょっと不思議な感じ。

あらためて、おめでとうございます & お疲れさまでした!!

STS - 124 Time is comming!!

宇宙機シミュレーションソフトOrbiterを使って作品を作られている通称「Orbiterの人」が、今回もすばらしい作品を...と思ったら、「dedicate to ...」って!冒頭でいきなり泣きそうになりましたよ。しかも本編中で打ち上げの写真を使って頂いています。本当にありがとうございます!!
ref. STS-124 Time is Coming!!‐ニコニコ動画(SP1)
ref. YouTube - STS-124 Time is Coming!!~

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

> Orbiterムービー作者です [NASAから招待を受けたお話に、非常に力をいただきました。私も子供の時からNASAに憧れ、小学生のときは「NASAの..]

> isana [こちらこそ、すばらしい作品ありがとうございます。 今回、皆さんに温かいお言葉頂き、本当にたくさんの勇気を頂きました..]


2008-06-10

STS-124の打ち上げを見に行ってきました。というわけで、ご報告。打ち上げ当日の話。
ref. Garbage Collection(2008-05-23):嘘のような、本当の話

嘘のような、本当の話、続き

そして、僕はその日、その場所にいた。

アメリカ東部標準時5月31日午後、打ち上げの2時間前。フロリダ州、ケネディ宇宙センター、39A発射台から約6kmの地点。ビジターコンプレックスから見学用のバスに詰め込まれて10分ほど、サターンVセンター脇にある常設の見学席。ここは打ち上げの時に発射台に最も近くなる地点の1つ*1。打ち上げの係員が発射台から退去すると、ここから先には宇宙飛行士しかいなくなる。

遠く、クリークの向こうに発射台が見える。大きさは小指の先ぐらいかな?どうやら機体は発射台の向こう側らしい。こちらからは構造物に隠れて見えない。双眼鏡で覗くと陽炎の向こうに発射台。チラッと見えるオレンジ色は外部燃料タンクだろうか?そこここで鳥が上昇気流に乗って遊んでいる。楽しそう。

CBSのMr.Harwoodから電話、全て順調とのこと。ラッキーだねと言われる。というか、打ち上げの速報をCBSのコメンテーターから直接電話でもらえるとは、なんと贅沢な。

すばらしい天気、ほとんど雲もない。このまま予定通り打ちあがってくれればいいのだけれど...シャトルの打ち上げの場合、緊急時の着陸地の天気も関係してくるので、ケネディ宇宙センターがどんなに天気がよくても延期の可能性がある。油断は禁物。

周りの席が人で埋まり始めた。ざっと数えて1000人ぐらいだろうか?NASAの職員とその家族と思しき人たちが目立つ。宇宙飛行士と同じオレンジ色のパンプキンスーツを着た子供達がいる。スーベニアショップで売っているやつかな?かわいい。僕があのころに打ち上げを見ていたら、今とは違う人生を歩んでいただろうか?少しうらやましい。

打ち上げ約1時間前、場内に流れるNASA-TVの音声がT-9分のホールド*2をコール。備え付けのカウントダウンクロックが止まる。どうやら、打ち上げの準備は順調に進行しているらしい。なんだか、無口になる。

なんとなく、ここまでたどり着いた道のりを思う。タイミングとか、偶然の連鎖とか。確かにここへ来てみたいとずっと思っていたけれど、それがこんな形で現実になるとは思ってもいなかった。沢山の喜び、ほんの少しの戸惑い。どうして僕はここにいるのだろう?

Go/No Goディシジョン*3。いつもNASA-TVで聞きなれた一連の応答が場内のスピーカーから流れている。小さなストリーミングの画面で見慣れた風景が目の前にある。ちょっと不思議な気分。

"Clear to launch." 打ち上げは予定通り行われるらしい。場内から歓声。これまで極力抑えてきた期待感が爆発する。本当に見られるんだ!

T-9分のホールド解除。再び場内から歓声。

T-5分、NASA−TVの音声が途切れ、起立を求める場内アナウンス。国歌斉唱。歌い手はNASAの職員の方らしい。そういえばアメリカの国歌には歌詞の中にロケットが出てくるんだったっけ。

T-3分、"Gaseous oxygen vent arm retraction"のアナウンス。外部燃料タンク上部のガス排出システムの収納。

T-2分、なんだか、胸が苦しい。

T-1分、場内が急に静かになる。カウントダウンの声しか聞こえない。

10秒前、アナウンスに合わせて会場から唱和が起きる。10, 9, 8, 7 ...10秒ってこんなに長かっただろうか?... "Main Engine Start"、発射台の下、白い煙が吹き出す。

"2, 1...Booster ignition! Lift up!"

発射の瞬間。オレンジ色のまばゆい光と白い煙、無音。

直後に発射台の向こうから意外なほどゆっくりと真っ白な機体が姿を見せる。歓声。タワークリア。やがて雷のような、連続した花火のような音が急激に大きくなる。あたりの空気が振動する。すごい!機体が急激に速度を上げる。バリバリという爆音が機体を追いかけるように上昇していく。

右ロール。機体が向きを変える。外部燃料タンクをこちらに向け、すこしづつ太西洋の方へ飛行経路を変えながらどんどん速度を上げる。足元から体を突き上げるような高揚感。

雲はなく、視界をさえぎるものはない。どこまでも高く青い空。白い煙とオレンジ色の噴射炎の向こう、上昇していく白い機体。なんてきれいなんだろう。

"SRB Separation!"*4 場内から歓声と拍手。一瞬、機体の形が変化して、不意に白い噴射煙が途切れる。やがて針のようなSRBが回転しながら落ちてくるのが見える。すごい!まだ見えている。メインエンジンのノズルが、まるで星みたいに光っている。

やがて、空の明るさに紛れて光は見えなくなった。後には、風に流され始めた噴射煙だけが残っている。"Negative Return"*5のコール。どうやらシャトルは順調に飛行を続けているらしい。

しばし呆然。なんと表現すればいいのか。音だけなら至近距離の雷や花火の方がずっと大きいし、光だってまぶしいほどじゃない。あれが人が作ったものだとか、あれに人が乗っているとか、そういう理性の部分ではなく、もっと本能的な部分に作用する何か。音、光、そして真っ直ぐに空を目指すその上昇感が、背中を何かが駆け昇っていくような強烈な高揚感を引き起こす。確かにこれは他に類するもののない体験だ。

風に流され、形を変えていく名残の雲を見上げながら、少し涙ぐむ。僕はここに来た。この場所に、この瞬間に立ち会うために。僕はこれを見に来たんだ。なんて美しいんだろう!

打ち上げから8分30秒、"Main Engine Cut Off"*6のコール。打ち上げ成功。帰り支度を始めた場内から、ひときわ大きな歓声。おめでとうございます、とつぶやく。おめでとうございます、よい旅を。

帰り際、もう一度だけ振り返ると、打ち上げの名残は薄れ、もうほとんど普通の雲と見分けがつかなくなっていた。体の奥のほうには、まださっきの強烈な体験が燠火のように残っている。これはしばらく抜けなさそうだ。帰りのバスに急ぐ人たちは、皆なんだか、ほくほくと嬉しそうにしている。すごかったねえ、きれいだったねえ。自然に笑みがこぼれる。

さて、僕は、どこへ行こうかな?

*1 今回打ち上げが行われる39A発射台はプレス席/家族席の方が数百メートルだけ近い。

*2 シャトルの打ち上げでは、要所要所でカウントダウンを止め、各種の確認作業や時間調整を行う「ビルトインホールド」と呼ばれる時間が設けられている。そのため、必ずしもカウントダウンの数字と実際の残り時間は一致しない。ただし、T-9分のホールドが最後になるので、これ以降はカウントダウンと実際の残り時間が一致する。

*3 打ち上げに最終的なGoサインを出すための確認作業。ディレクターが各セクションを点呼しながら、「通信」「Go!」「天候」「Go!」という感じで確認する。聞いていると、とてもわくわくする。

*4 打上後約2分、高度約67kmの地点で固体燃料ロケットブースター(SRB)の切り離し。

*5 高度と速度がある一定上を超えると、トラブルがあった際にケネディ宇宙センターに帰ってくることができなくなる。ここから先は、大西洋を越えてヨーロッパの緊急着陸地に下りるか、とりあえず軌道に乗ってしまうかという選択になる。

*6 メインエンジン燃焼終了。シャトルが所定の地球周回軌道に乗ったことを示すアナウンス。ここまでくればひとまず安心。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

Before...

> *namu* [素敵なレポートありがとうございます。 ロケットの打ち上げをこんなに身近に感じられる 文章は今までにありません..]

> kekko [臨場感があって、素直に感動が伝わって来る文章ありがとう。読んでいるこちらまで、背筋がぞくっとして、顔が自然と綻んでき..]

> netakito [昨年、STS-120へ新婚旅行で行きました。 読んでいたらその時の空気感や音などを思い出しました。 たまたま..]


2008-06-01

すばらしい打ち上げでした

本日のツッコミ(全12件) [ツッコミを入れる]

Before...

> 流木民 [mmeazoresさんに教えて頂いてお邪魔しています。 素晴らしい!の一言。実は、前回のシャトルの着陸時に NA..]

> kukashi [Congratulations! 私もNHKのテレビでリアルタイムで打ち上げを見ました。Isanaさんが、あそこで..]

> とおりすがり [打ち上げの写真でこんなに感動したことありませんでした。 「うわーーぁ」 写真を見たとたん、思わず声が出ました..]


2008-05-31

ご報告

今、ケネディ宇宙センターのすぐそばにあるホテルにいます。現地時間5月31日午前9時45分、打ち上げまであと約7時間。

昨日は、CBS Newsのお二人にお会いしてきました。つたない英語で「ここへ来るのは子どもの頃からの夢でした。すごく嬉しい。ありがとう」お礼を言ったら「僕たちの方こそお礼を言わなくちゃ。僕たちにはこういうことしかできないけれど、君が喜んでくれて嬉しい」と言って下さいました。なんだか、もう、ね。

さて、現時点では、天気も打ち上げ準備の進行状況も良好とのこと(たった今、Mr. Harwoodが電話で教えてくれました)。こんなにわくわくしたのは、生まれて初めてかもしれません。

では、行ってきます。

Go, Discovery!

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

Before...

> 笹本祐一 [スケジュール通りの打ち上げ、おめでとうございます。]

> 実況スレ民 [予定通りの打ち上げおめでとう。実際の感動は後ほどゆっくりと読める事を期待してます( ̄ー ̄)]

> egawa@mga [強運ですね!しかも天気もよかったのでは? 戻られたら面白いお話聞かせてくださいね。楽しみにしてます。 近所で旨い..]


2008-05-28

さて、出かける前にいつものやつをアップしておきましょう。

[sts124] Space Shuttle Discovery STS-124 打ち上げ

打ち上げは、アメリカ東部夏時間5月31日午後5時02分、日本時間6月1日午前6時02分の予定です。
ref. STS-124 Discovery Mission Timeline : Launch
ref. STS-124打ち上げ関連URL

注意

今回はスケジュールの変更などに対応できないかもしれません。上記の打ち上げ時間やカウントダウンなどは天候や準備作業の進行状況によって変更される可能性がありますのでご注意ください。念のため、打ち上げ関連URLにリンクしたページなどで最新の情報をご確認下さい。

というわけで、行ってきます。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

Before...

> comomo [おめでとうございます。NASAは粋な計らいをしますね!私も打上げを見届けにいくので、現地で会えるといいですね。]

> とおりすがり [行ってらっしゃ〜い♪ 楽しんでください〜〜]

> やまちゃん [シャトルの、そして 貴殿のフライトに幸あれ! と願わずにはいられません。]


2008-05-27

ありがとうございます!!

ご返事遅くなって申し訳ありませんでした。
ref.Garbage Collection(2008-05-23):嘘のような、本当の話

あまりの反響の大きさに驚いています*1。フロリダに行けることもそうですが、この短期間にこれだけ多くの方に自分の文章を読んで頂けたということも、未だにちょっと信じられません。皆さんのコメント、紹介していただいているブログ、ブックマークなどを拝見しながら、何度も胸がいっぱいになりました。なんだか涙もろくていけませんね。最初はお一人お一人にご返事しようかと思っていたのですが、あまりに沢山の方に声を掛けていただいているので、こういう形で失礼します。

温かいお言葉、ありがとうございます。こちらこそ、皆さんからたくさん勇気を頂きました。「インターネットってすごい」とか「ちゃんと届くんだなあ」とか、色々書きたいことはあるのですが、今は言葉になりそうもありません。幸い、旅行中はたっぷり時間がありそうですので、ゆっくり考えて必ずご報告をいたします。

笹本先生(お一人だけ直接ご返事することをお許しください>皆様)、ご助言肝に銘じます。延期は覚悟しています。もちろん打ち上げが見られれば最高ですが、もうそういうことではないような気もしています。もし、打ち上げが見られたら、レンズ越しではなく、ちゃんとこの目で見てきたいと思います。

では、また。

*1 一時はサイトに繋がりにくい状態になっていたようです。ご迷惑お掛けしました。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

> 須田英之。 [素晴らしい旅路になることを東京から祈ってます! 本当に素晴らしい!いってらっしゃいませ!]

> mash [/.から来ました。 Diaryを見て感動しました! お土産話を楽しみにしていますっ!@今後のご活躍にも期待して..]

> 平九郎 [打上成功おめでとうございます。(^^) 次はgotospaceさん本人が宇宙を目指す番ですね。 また伊豆..]


2008-05-23

そろそろ、ご報告。実は、ひょんなことからSTS-124の打ち上げを見に行くことになりました。

嘘のような、本当の話

それは、一通のメールから始まった。GoogleSatTrackをとても気に入ってくれたという、ごく普通の感想メール。でもそこには、こんな言葉が...

"I cover space flight for CBS News, and this is a great help."

え、CBS News? CBSって、あのアメリカで一番大きなニュースネットワークの?後で調べてみたら、実はこの方、アポロ7号の頃からCBSで宇宙関連ニュースのプロデューサーをやっているというこの業界の重鎮中の重鎮。というか、何でそんな人が僕のページなんか見てるんですか?

で、恐る恐る「その道のベテランの方に気に入ってもらえるなんて、すごく光栄です!」と返事をしたら「やー、友達と一緒に見てたんだけどさ...」といって、山ほどリクエストが来た。曰く、精度を上げてほしい、グラウンドトラックを表示して欲しい、経度緯度の線もあるといいな、表示のあるなしを切り替えられるともっといいね、そうそうクッキーで設定を覚えてくれると便利かも...おいおい、容赦ないな。

で、この「友達」というのが、実はCBS NewsでSpace Placeを担当しているBill Harwoodさん。友達って、えええええ!この方、NASA関連のニュースを追いかけている人なら、たぶん知らない人はいないくらいの有名人。アメリカの宇宙開発、とくに国際宇宙ステーションとスペースシャトルのミッションに関してはこの人の右に出る人はいない。っていうか、僕あなたのサイトいつも見てますよ!メルマガとってますよ!NASA-TVの記者会見でしょっちゅうお見かけしてますよ!著書も持ってますよ!な、何でそんな人が僕のサイトにダメだししてるんですか?

したさ、コーディング。死ぬ気でしましたよ。軌道計算の方法を勉強しなおすところから始めて2週間。ほとんど睡眠をとらずに、仕事と食事以外の時間をほぼ全てコーディングに当てて、どうにか新しいバージョンをリリース。結局ほとんど一から全部書き直すことになったけれど、リクエストにあった機能は全て実現できた。プログラムも前よりずっとよくなった。「できたよー」とメールを出したら、「早っ!」「リクエストしたのが全部できてる!」「すげー!」と二人とも大喜びしてくれた。よかった、寝不足の甲斐があった。

そして数日後、ふと気付くとページのアクセス数が爆発的に増えていた。どうやらHarwoodさんのCBS News Space Placeからリンクされたらしい。ページヘッダの右端に、まるで公式サイトであるかのようにGoogleSatTrackの文字が...なんですか、そのすごい位置は。メルマガでも紹介、参考URLとして毎号必ずアドレスが載っている。そしてどんどん増えていくリンク先。宇宙関連のニュースサイトやフォーラム、ブログは言うに及ばず、ヨーロッパ宇宙機関、フランス宇宙局、ドイツ宇宙局...なんだ?何が起きているんだ?

そしてある日、その連絡が来た。もしかしたら、次のシャトルの打上げを招待席からみられるかもしれないという。どうやら、GoogleSatTrackを気に入ってくれた人がNASAに掛け合ってくれたらしい。

そして今、僕の手元にNASAからの手紙がある。

封筒を開くとき手が震えた。書かれていた"National Aeronautics and Space Administration cordially invited you..." の文字を見て泣いた。なぜだかよくわからない。しばらく涙が止まらなかった。

僕が何をした?何も特別なことなんかしてない。大好きなものを、大好きだといっていただけだ。自分が見てみたいと思ったものを作っただけだよ。なのに世界中にそれを気に入ってくれる人がいて、沢山の人がCoolとかGreatとか言っていて... 挙句の果てに子供の頃から夢にまで見たかの地から招待状が届いた。こんなことがあっていいんだろうか?

出発まであと数日。飛行機も取ったし、ホテルも押さえた、レンタカーの予約もした*1。でも、僕はまだ自分に起きたことが信じられない。ほんとに夢でも見ているんじゃないだろうか?

*1 関係者席への招待なので、当然ながら航空券・宿泊先・現地での交通機関は自前です。

本日のツッコミ(全101件) [ツッコミを入れる]

Before...

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2008-05-15

[clip] Chandra Press Room :: Discovery of Most Recent Supernova in Our Galaxy :: 14 May 08

天文学者が50年以上にわたって我々の銀河系に探していたもの...それは「生まれたての超新星」でした。おー!*1
ref. [0803.1487] The Youngest Galactic Supernova Remnant: G1.9+0.3(arXiv.org)

NASAは昨日行われた会見で、チャンドラX線望遠鏡と地上の電波望遠鏡による観測によって、これまで発見された中で最も若い銀河系内の超新星を発見した、と発表しました。よくリリースを読むと、発見した、というよりは「思っていたより新しかった」ということみたいですが...

この超新星G1.9+0.3が爆発したのは今から「たったの」140年前。これまで一番新しいとされていたのが1680年のものですから半分以下です。140年前なら何かの記録に残っていてもよさそうですが、銀河系の中心付近にあったためにガスやダストなどに阻まれて地球からは見ることができなかったようです。

実はこのG1.9+0.3が超新星の残骸だということが分かったのは1985年のこと。ただ、爆発した年齢がもっと古いと考えられていました。最近になって改めてチャンドラX線望遠鏡で観測したところ、名残のガスがやたらと早く拡散しているのを発見。考えられていたよりずっと最近爆発したものらしいということが分かった、ということのようです。

せっかくなので絵を見てみましょうか。左が20年前に電波望遠鏡で観測された画、右が今回チャンドラが撮影した画。

image : NASA/CXC/SAO

もう一枚。今度は20年前と同じ電波望遠鏡で撮った画。

image : NASA/CXC/SAO

一目瞭然。確かにたった20年でかなりガスが拡散しています。この拡散の度合いから爆発が思っていたよりずっと最近起きたらしい、ということになったというわけですね。

もちろん他の銀河ではほとんど毎日のように超新星が見つかっていますが、この星は我々の銀河系内、格段に近い場所にあり、しかもつい最近爆発が起きたばかり。より詳細でより包括的なデータが得られます。超新星爆発は、星のライフサイクルの中の最後の大イベントであり、次世代の星を生み出す契機でもあります。今後も継続的に観測することで、超新星爆発が周囲にどんな影響を与えるかがより詳しく分かるかもしれません。

ちなみに、G1.9+0.3があるのは射手座の方向。夏の夕方、さそり座に少し遅れて南の方に昇ってきます。まあ、肉眼どころか、望遠鏡使っても見えませんが...

*1 確かに大発見だけど、"astronomers have been hunting for more than 50 years"っていうほど大げさなものかな?


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by isana kashiwai
isana [at] lizard-tail.com

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