Garbage Collection


2003-09-26

§ [clip] Daily Clipping

日が変わってしまったので、再掲

California Team Conducts First Powered Liquid Propellant Aerospike Flight Test(SpaceRef)

カルフォルニア州立大学ロングビーチ校とガーベイスペースクラフト社が共同で初の液体燃料を使用したエアロスパイクエンジンの飛行テストに成功したというニュース。機体は無事に回収され、解析が行われるとのこと。

エアロスパイクといえば、軽い燃料タンクが作れずに挫折したX-33が思い出されるけれど、こんなところで学生の手で開発が行われていたとは驚き。いや、素晴らしい試みだと思います。ちなみに、X-33は小さいノズルが直線に並んだリニアスパイクエンジンだったけれど、このロケットは円形をした「普通の」エアロスパイクエンジン。

エアロスパイクエンジンというのは・・・えーと、長くなりそうなので久しぶりにJunkyard Reviewのほうでやろうかな。

Electronic paper reaches video speed(Nature)

フィリップス研究所がビデオ映像を表示できる電子インクを開発したというニュース。

従来の電子インクは電気泳動方式と呼ばれ、球形のカプセルの中に帯電した微粒子と色付の液体を封入し、電流を流すことで、微粒子と液体が相互に入れ替わることで表示を行う。今回の新しい電子インクは、油性のインクを細かいセルに封入し、そこに電圧をかけることで表面張力を変化させ、「テフロンのフライパンの上の水滴のように」インクが丸くなることを利用する。平たく広がっていたインクが丸くなることで、背景の白が見え「白」が表現される。この方法だと非常に高速に画面の書き換えがおこなえるだけでなく、電圧のかけ方によって、表面張力の度合いが変化するため、非常に滑らかなグラデーションが表現できる。

でもねえ、電子ペーパーのメリットは動画が見られることじゃないはずなんだけどね。解像度が非常に高く、書き換え時以外に電力を使わない。このやり方だと、自然放電でインクが「だれて」きそうな気がするが、どうなんだろう。まあ、実用化に向けて、これからさらに研究という感じらしいので、実際に目にするのはずいぶん先になるんじゃないかな。

HotWiredJapan