Garbage Collection


2005-01-14

§ ホイヘンスプローブタッチダウン!

ESA - Cassini-Huygens (ESA)

どうやら、ホイヘンスプローブは無事にタイタンの表面に到達したようです。わーい。

ホイヘンスは、タッチダウンの衝撃に耐え、未だに信号を送り続けているとのこと。もともと「運がよければタッチダウン後も観測が続けられるかも」と言っていたぐらいなので、これは予想以上の素晴らしい結果と言えます。


どうやら、観測データの受信も始まったようです。 まだですね。「未だにシグナルを受信している=プローブは生きている」ということのようです。順調なら、一時間以内にはカッシーニ経由のデータが受信されはずです。 - 0:00 JST


カッシーニと地球の間の通信が確立されたとのこと。間もなくデータの受信が始まります。どきどき。 - 0:35 JST


始まったかな? 管制室ではぼーっと雑談をしていた人々がしきりにスクリーンを気にしはじめました。 -1:15 JST


"We have !"の声とともに管制室に拍手が起こりました 1:20 JST


*

ホイヘンスは予想よりずっと長く、2時間以上もタイタンの地表からデータを送信してきました。それらのデータはいったん土星軌道上のカッシーニ探査機に蓄えられ、その後、地球に送信されてきました。一見、簡単そうですが、土星と地球の間は13億キロ離れています。タイムラグは約1時間。何かコマンドを送っても、レスポンスがあるまでに2時間以上かかるんです。


歴史的な快挙、これ以上ないほどの成功です。関係者の皆さん、本当におめでとうございます。


注)

カッシーニはNASAに所属する探査機ですが、ホイヘンスプローブはESA(欧州宇宙機関)の所属です。開発はもちろん管制やデータの取得もESAの主導で行われています。


§ [clip] Daily Clipping

NASA - Cassini-Huygens: Close Encounter with Saturn (NASA)

今日、ホイヘンスプローブが土星の衛星タイタンに突入します。予定時間は日本時間午後6時。地表への到達は同午後8時の予定です。ただし、土星はとても遠いので、地球にその知らせが届くのは約1時間後です。ESA TV/NASA TV、ではストリーミング放送が予定されています。詳しくは上記ページを参照してください。


わくわく、わくわく。


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Deep Impact (NASA)

日本時間で昨日午前3時47分、水星探査機『ディープインパクト』が打ち上げられました。わーい。

彗星へのプローブ突入は今年の7/4の予定です。

→Junkyard Review掲載予定


そういえば、ずいぶん前に紹介していましたね。


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Echoes of Big Bang found in galaxies (Nature)

宇宙の大規模構造を明らかにすべく、「夜空の地図」を作っていた二つの計画、The Two-Degree Field Galaxy Redshift Survey(2dFGRS)とSloan Digital Sky Survey (SDSS)の結果から、マイクロ波の背景放射と現在の銀河の配置に関連性があるかもしれないという結果が出たとのこと。


うぉ!これはすごい。すごい、よねえ?


たとえるなら、「ダイナマイトが爆発した時の音」と「残った破片」に対応関係があったということ。もう少し「音」を詳しく分析すれば今の宇宙の姿が分かるかもしれないし、「破片」をもっと詳しく調べれば、宇宙が生まれた瞬間のことがもっと詳しく分かるかもしれない。


§ EdGCM

この間紹介したEdGCMですが、結局4時間シミュレーションを回して分析ツールにかけたら、「データが足りない」と言われてしまった。がーん。な、なぜ?うーん、もう少し心の余裕があるときに弄ってみよう。