Garbage Collection


2007-04-17

§ **[clip] マーズグローバルサーベイヤーの信号途絶の原因が明らかに

2006年11月にNASAの火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーの通信が途絶したトラブルについて、事故調査委員会による事故調査結果が発表された。トラブルの概要はこんな感じ。

2006年5月にアンテナの制御プログラムを更新した際に、誤ったメモリアドレスにデータが書き込まれたために、太陽電池と探査機の姿勢制御プログラムに不具合が生じた。ただ、この不具合は探査機があるモードに入った時だけ発現するものだったために、スタッフは不具合に気付かなかった。で、2006年の11月に探査機の太陽電池パネルの向きを変更する命令を送信したところ、この不具合が発現、本来ならば探査機の陰に入っていなくちゃいけないバッテリーが太陽に直接さらされ、オーバーヒートを起こした。

NASAではこうした「隠れた不具合」が他の探査機にもないかどうか改めてチェックを行う、とのこと。

ref. Mars Global Surveyor: Mars For Press(NASA)~

ref. Mars Global Surveyor (MGS) Spacecraft Loss of Contact

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> IM (2007-04-19 12:16)

誤ったデータの書き換えというのは、インディアンを間違えたんじゃないか?と言う話がありました。<br>http://nao.s164.xrea.com/td/2007-01-14.html

> isana (2007-04-26 10:03)

記事を読むと、データの開始アドレスを間違えたのかもという話も出てますね。<br>それにしても、すごいシステムで運用してるんだなあ...