Garbage Collection


2008-11-19

§ *[sts126] STS-126 Endeavour Mission Timeline : Flignt Day 6

第一回目の船外活動は無事?終了しました。6日目の今日は、引き続き物資の移送作業、水のリサイクルシステムの設置、明日の第2回船外活動の準備などが行われます。

今日設置される水リサイクルシステムは、今回同時に運ぶ新しいトイレで回収された尿を蒸留した水や船内の空気から除湿された水、その他の使用済みの水などを濾過/浄化し再び飲料用となどに使用するシステム。これまで、こうした水は使い捨てにされていましたが、今回このシステムが搭載されたことで、劇的に水の使用量が減ることになります。

これは、将来的に国際宇宙ステーションに常駐する宇宙飛行士が6人に増やす為になくてはならない装置。将来的に月面や火星へのミッションなどでも必要になる非常に重要な装置です。

え、蒸留しているとはいえおしっこをリサイクルしたやつ飲むの?!という疑問に対しては、NASAの担当者が「あなたが普段飲んでいる水だって自然環境の中で長い時間をかけて浄化されたものです。この機械はそのプロセスを機械的にを圧縮しているだけなんです」という、分かったような分からないようなコメントをしていました*1

さて、今日の大まかなスケジュールは以下の通りです(日本時間)。~

22:55 : クルー起床~

02:15 : 水リサイクルシステムセットアップ~

03:55 : ロシア広報イベント~

14:55 : クルー就寝~

22:55 : クルー起床

*1 ソース失念、NASA-TVだったか何かのPodcastだったか...

§ ** STS-126 Shuttle Report | Bag of tools escapes from spacewalker and floats away(Spaceflight Now)

どうやら、第一回目の船外活動中にハイデマリー・ステファニション=パイパー宇宙飛行士が携帯していた工具袋がフックから外れて流れ出してしまったようです。彼女は太陽電池回転機構の修理作業中に工具袋周辺に大量のグリスが漏れだしているのを発見、それを拭き取ろうとしていたところ、工具袋が彼女の手を離れて流れ出してしまった、とのこと。

本来、宇宙飛行士が船外活動中に携帯するものは、すべて何らかの形で宇宙服に繋げられています。ただ手を離しただけでは流れ出したりはしません。今回も工具袋はワイヤーで宇宙服と繋がっていましたが、このワイヤーが何かの理由で外れてしまったようです。

ステファニション=パイパー宇宙飛行士は、同時に作業していたロバート・キンブロウ宇宙飛行士から工具を借りて作業を続けたとのこと、これによって若干作業が遅れましたが、予定していたすべての作業を終えたとのこと。

流れ出した工具袋がISSやシャトルに衝突したりする危険はないとのこと。この高度なら、長くても数週間で落ちてくるはずですから、他の衛星などに衝突する危険もありません。

そういえば、STS-116のときもスニータウィリアムズ宇宙飛行士がカメラを落としてましたね。