Garbage Collection


2003-10-24

§ 海の中を流れ落ちる滝のお話


上京してきた親父と飲みながら『地球規模の海流循環』の話を聞く(親父は海洋学者)。ものすごく面白い。普段教科書なんかで見ている2次元的な海流の図が立体的になって頭の中でぐるぐると動き出すのがとても気持ちがいい。



南極とグリーンランド付近で、冬季に凍結した海水は温度が下がり塩分濃度が高まることで非常に重くなる。この「世界で最も重い海水」が水深4,000m海底まで一気に沈み、北太平洋からインド洋へと深海を南下し、喜望峰を越えて、さらに太平洋を北上し、日本沿岸を抜けて北太平洋でようやく海面へと浮き上がる。


今度は表層のいわゆる「海流」と合流し、海面近くを太平洋を時計回りに回りこむように一周しながら、東南アジアとオーストラリアの間を抜け、インド洋を通り過ぎ、再び喜望峰を越えて大西洋を北上してグリーンランドへと戻る。


この間1500年から2000年。


どうやら、この海流の動きが地球の気候の変動に大きな影響を与えたり、海底のリン酸を海面近くへ運び上げることで生物循環にも寄与しているらしい。


§

§

南極とグリーンランドの付近から重い海水が数千メートルの海底まで滝のように流れ落ちる光景を想像しながら、しばし呆然とサイエンティストの言葉に酔う。なかなかいい夜だった。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
> Spark (2006-10-17 21:55)

某商品を見ていて思いついた話ですが、<br>この循環を最近の日本などの海洋深層水の商業採取が邪魔する可能性は無いのでしょうか?<br>それ以前に、それらの影響を調べてる海洋学者っているのですかね?