Garbage Collection


2005-03-23

§ [clip] Daily Clipping

NASA'S Spitzer Marks Beginning of New Age of Planetary Science (SpaceRef)

宇宙赤外線望遠鏡スピッツアーが太陽系外の惑星からの光を直接観測することに成功した、というニュース。ひょー!

えーと、これはものすごい進展。どれくらいすごいかというと、「冷蔵庫があるかどうか分かる」という状態から、「冷蔵庫の中身が見える」という状態になったぐらいにすごい。


追記)

h2gsにdtomono氏による解説記事がアップされています。

http://www.lizard-tail.com/h2gs/index.php?PlanetarySciencewithSpitzer

なるほど、明るさが変化したのの差分を取っただけなんですね。


*

宇宙ステーション、来春から日米の利用ピンチ (YOMIURI ON-LINE)

2000年に発行されたロシアの大量破壊兵器と弾道ミサイル技術のイランへの流出を防止する「イラン不拡散法」には、国際宇宙ステーションを通じた技術拡散を防ぐために、ロシアの宇宙開発機関がイランにミサイル技術を拡散させないという確約をしない限り、ロシアへの資金提供をしない、という条項が含まれている。


イランをはさんで米ロの関係が焦げ臭くなっている上に、今秋でロシアとのソユーズ無償運用の契約が切れるというかなりバッドタイミング。このまま関係悪化が続くと、ソユーズには金出さんもーん、ということになるかもしれない。しばらくはシャトルが飛んでいるから何とかなるかもしれないけど、2009年のシャトル退役から次世代機が飛ぶ2014年までの5年間、ISSへ行く方法がなくなってしまう。


解決手段は二つ。

アメリカが法改正をする→ブッシュ君が強硬そうなので、難しいかも。

ロシアが拡散させませんと確約する→これができないのは、やっぱり大人の理由なのかな。


この件に関しては以前から問題が指摘されていた*1


*1 リンク先は、法律制定時のNASAからのコメント。「アメリカの勝手でロシアへの資金をカットしたら、他の国の資金負担が増えて、みんな逃げてまうで」という内容

「夢や希望じゃロケットは飛ばない」というのは分かってるつもりだけど、やっぱり、げんなりするなあ。


で、日本の宇宙開発はというと...まるで間に合いませんね (YOMIURI ON-LINE)。補給機は何とか間に合うかな?ていうか、無人機を有人機に改造なんていうばかなこといってないで、最初から有人目指して開発すればいいのに。無人機を有人機に改造するのは、たらいを風呂桶に改造するようなもんだぞ。新しく作った方が早いって。