Garbage Collection


2005-06-21

§ Musical Baton

困ったことになった。ずいぶん前に「チェーンメールの性格を持つものは...」と書いてしまった手前、これを他人に回していいのかどうかとても悩んだ。どう考えてもこの企画が誰かに迷惑を掛けることはないような気もするんだけど、そういう問題じゃないし...


実際、僕はこのエントリを書きながらとても楽しい思いをした。kzysさんからこれが回ってきたときはとても驚いたけれど、とてもうれしかった。誰かが僕の思うことに興味を持ってくれていると知るのはすごくうれしい。この楽しさを誰かに分けてあげたいと心から思う。あの人が何を聞いているのか知りたいと思う人はたくさんいるし、バトンを渡せばにこにこと快く受け取ってくれそうな人も5人くらいなら...いるかなあ?でも、いざTrackbackを送ろうという段になってどうしても躊躇してしまう。


最初は、次に渡すつもりがないなら最初から参加しないほうがいいかとも思ったけれど、せっかくTrackbackをもらったのをスルーするのも、やっぱり気が引ける。散々迷った挙句、今回は「エントリは書くけれど次に回さない」という一番ずるい方法をとることにした。本当に申し訳ない。自分でもなんと無粋で身勝手なという気がするけれど、どうかお許しを。


*

せっかくだから普段書かないことを書いてみよう。


§ Total volume of music files on my computer

平均して3G?4Gぐらい。容量を食っているのは、オーディオブックや宇宙開発関連のサウンドファイル、PodCastの過去ログ、イベント用BGMのバックアップ。純粋にmusic filesといえるのは1Gぐらい。それもiPod転送用に一時的においてあるだけなので常に入れ替わっている。もともとPCではほとんど音は聞かないし、リッピングしたデータもあまりHDに残さないので、iPodに入っているファイルの方がずっと多い。


§ Song playing right now

THE FUTURE SOUND OF LONDON "We have Explosive" (Wipeout2097)

iPodの中に『Lounge、Electronica、Jazz-Funkのジャンルに属する曲全部』というプレイリストが入れてあって、300曲ぐらいリストアップされている中の一曲。iPodではラジオやオーディオブックじゃなければ、このプレイリストがかかっていることが一番多い。たまたまだけれど、僕が今でもこの曲を聴いていると知ったら、にやっとする友人が何人かいると思う。実は僕が役者として最後に舞台に立ったとき使われていた曲。


§ The last CD I bought

Gwen Stefani "Love.Angel.Music.Baby"

GORILLASを買いにいったらCCCDでむかついたのでこっちを買った*1。笑ってしまうぐらい良質の80年代Pop。"Harajuku-Girl"はちょっといただけないが...


*1 なんでiPodのCM曲がCCCDなんだ?理解に苦しむ。

§ Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me

その時々で気に入った曲はあるけれど、あまり特定のアーティストや曲に執着がないので、5曲選ぶのは難しい。仕方がないので、なんとなくあちこち曲がり角でかかっていた曲を選んだ。この中でいつも聞いているのは最後の一曲(?)だけ。


遊佐未森 "東京の空の下" (桃と耳)

中学・高校時代、おそらく、はじめて「このアーティストが好きだ」と言えるようになったのはこの人。彼女の曲がというより、当時彼女のイメージを作っていたクリエイターチームの世界観が好きだったんだと思う。数多あるなかこの曲を選んだのは、これが僕にとっての最後の曲だったから。いまでも、この曲を聴くたびにもう帰れないであろう場所のことを思い出して、すこし切なくなる。遊佐未森というアーティストは僕にとってそういう場所の象徴みたいな人。今はもうあまり聞かない。


近藤房之介 "Dock Of The Bay" (Unchained Rhythm)

浪人時代中。初めて聞いたとき、なんて楽しそうに歌を歌う人なんだろうと思った記憶がある。彼の歌で人生が変わったりはこれっぽっちもしなかったけれど、今でも、楽しそうに歌う人の曲がその理由だけで好きになってしまうのはたぶんこの人のせいだ。この曲は原曲も大好きだけれど、あの頃予備校の机の上で辞書を片手に歌詞を読んで「はやくこういうじじいになりたい」と思っていた。われながらなんとも青い。でも、やっぱり今でもこういうじーさんにはあこがれる。


Solar Quest "Save the Whale" (Orgship)

これは芝居にうつつを抜かしていた大学時代、唯一の演出作品のエンディングに使った曲。ある著名な作家の作品を無許可で戯曲化して上演したら、原作者の奥様が見に来られて滝のような冷や汗が出たのを覚えている*1。もう今では手に入らないかもしれない。別にどうということも無いアンビエントテクノだけれど、去年あるイベント用に選曲していたときにこの曲を聴いて泣きそうになったのは内緒。


*1 まあ、いまさら隠すこともないかな。上演したのは池澤夏樹氏の『スティルライフ』

RCサクセション『いいことばかりはありゃしない』(PLEASE)

自分から進んでは行かないけれど、ごくたまにカラオケに連れて行かれると清志郎を歌う。好きだからなのもあるけれど、なぜか「受ける」からだ。どうやら歌声がよく似ているらしい。いまいち認知度が低い上にやたらと長いのでカラオケでは歌わないけれど、一番好きなのはこの曲。『最終電車でこの街に着いた/背中丸めて帰り道/何も変わっちゃいないことに気がついて/坂の途中で立ち止まる』本当に最終電車で家に帰ることが多かった頃、このフレーズを聞くたびに胸が熱くなった。まあ結局、何も変わっちゃいないんだけどね。


This Week in Science (www.twis.org)

これはsongでもtunesでもないけれど、今、毎週楽しみにしているラジオ番組(Podcastで聞いている)。今まで出会った中で、最も理想に近い「サイエンスを楽しむためのメディア」。サイエンスの楽しさをわかりやすく語ることより、ただ楽しそうにサイエンスを語ることの方がずっと魅力的だという、あまりに当たり前の事実に頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けた。このGarbege CollectionもJunkyard ReviewHitch Hiker's Guideも、ひたすらそれがやりたくて更新しているようなものだけれど、いまだにうまくいったためしがない。


§ Five people to whom I'm passing the baton

というわけで、僕からのリレーはありません。ごめんなさい。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
> mazurkja (2006-10-05 17:31)

description fZOurBDyB3pC http://tinyurl.co.uk/foks