Garbage Collection


2005-09-08

§ [clip] Daily Clipping

Liquid drop takes big nano step (BBC)
表面に落とした液滴を自由にコントロールできる「分子機械」が発明された、というお話。いわゆる「ナノマシン」が目に見えるサイズの物理現象に影響を与えることができた初めてのケースとのこと。ブラウン運動に干渉して、液体中の分子の動きに偏りを起こしてコントロールするらしい。すげー!上の記事にもあるように、バイオの分野で試料の位置を正確にコントロールするのに使えそう。
該当論文 : Macroscopic Transport by Synthetic Molecular Machines
上記ページはサマリー。フルサイズの論文、ムービーなどもこのページからリンクされている。
おぉ!液体が坂を上っている!どうやら紫外線を当てると親水性が変化する分子を並べて、水滴をコントロールしているみたい。でもムービーを見ると、1mm移動するのに300〜1200秒ぐらいかかってる。もう少しレスポンスがいいといろいろ使い道がありそうだけど...
Researchers find clue to start of universe (SpacefligntNow)
MITのヘイスタック天文台Deuterium Arrayと呼ばれる施設が電波での重水素の検知に成功したというニュース。
で?といいたくなるけれど、これはなかなかすごいことなのだ。実は、重水素(水素の同位体)はビックバンの約3分後に陽子と中性子から最初に作られた原子。つまり、この存在量や分布が正確に測定できれば、「宇宙がどうやって始まったか」とか「どうやって進化したか」とか「これからどうなるのか」なんていう問いに一歩近づくことができるかもしれないというわけです。うゎお!
重水素はスペクトル線が水素と非常に近いために可視光での観測が難しい。だから電波観測のほうが有利なんだけど、存在量がすごく少ない上に、波長域が地上からのノイズを受けやすく検知がとても難しかった。今回成功したのは徹底的にノイズを排除した結果だそうな。近隣に住む人たちにお願いして、該当する波長のノイズを発生する留守電を交換してもらったり、ステレオのサウンドカードを交換してもらったりしたんだって。大変だよ。
そういえば、電力線インターネットが電波望遠鏡に干渉するなんて話もあったなあ。むむむ。
Simple idea could revolutionise safety devices
新しい発想に基づく衝撃吸収装置の概念のお話。えーと、曲げた金属を曲がったチャネルに押し込んで?衝突の際のリバウンドがなくて、メンテナンスフリーで何度でも使えるのがすごい?コストダウンでみんな大喜び!...ぜんぜん分からない。
Energy absorbtion and absorbers
あ、なるほど。こりゃ確かにシンプルだし、適切な材料使えばちゃんと動きそうな気もする。ただ、金属の経年変化でいざというとき動かなかったりしないだろうか?
「はやぶさ」搭載の光学観測カメラが校正観測を開始 (JAXA/ISAS)
注目は、文章中にある次の記述。『「はやぶさ」は、9月7日朝には、イトカワから距離350km、時速7kmで接近中です。およそ1週間ののちにイトカワに到着の予定です。』 到着!キター!