Garbage Collection


2005-10-07

§ Junkyard Review 更新

Show must go on !!
つい先日発表された「持続時間の短いガンマ線バーストの正体」についての話。最初はここにエントリしようと思っていたけれど、やたらと長くなってしまったので向こうで公開。

けっきょくLIGOのおっちゃんは「これからは重力波やってる僕たちもガンマ線バーストに注目だね!」と言いに来ただけでした。いや、もちろんこれだって充分すごいことなんですけどね。まあLIGOも予算取りに苦労しているみたいだし、この機会に将来性のあるところをアピールしにきた、という感じかな。

§ [clip] Daily Clipping

Robot Plane Can Find Thermals to Stay Aloft (UniverseToday)
上昇気流を自分で探して滞空するロボットグライダーの話。すげー!どうやら、通常は動力飛行をしているけれど、上昇気流を見つけるとエンジンを止めて滑空しながら旋回して高度を稼ぎ、燃料を節約するらしい。無人偵察機の航続距離を伸ばすための研究だそうな。 思ったより小さいな。ラジコンの改造かな。
NASA Media Teleconference Announces Black Hole Discovery (NASA)
「ブラックホールの成長に関する驚くべき発見を13日に発表!諸君、活目して待て!!」ってガンマ線バーストの次はブラックホールかよ!
Ballooning on Mars (Astrobiology Magazine)
火星探査に気球を使おう、というお話。火星の大気中に気球を浮かべて観測すれば、火星ローバー並みの解像度で広範囲にわたってデータが拾えるらしい。
実は惑星探査に気球を使おうというアイディアは別に新しいものじゃない。日本でも研究されているし、ソ連では実際に金星に気球を浮かべたこともある。でも、この方法には気球が向かう方向をコントロールできないという大きな欠点がある。
でも、この提案をしているGlobal Aerospace Corporation はこの方法を独自の技術でクリアしたんだそうな。これは、同社のStratoSail(R)と呼ばれる技術で、気球からワイヤーで翼をぶら下げて、高度による風の向きや強さの違いを利用して気球をコントロールするんだそうな。なるほど!
理屈としてはヨットに一番近いかな?気球本体がキールで翼が帆だと考えれば、確かに翼と気球本体の間の風速に差がありさえすれば、気球をコントロールできる。でも、結構制約が多そうな気がするなあ。どう考えても定点滞空はできないしねえ。
参考)Global Aerospace Corporation _ Exploring Mars with Balloons