Garbage Collection


2005-10-28

§ [clip] Daily Clipping

Binocular Telescope Sees First Light (UniverseToday)
Large Binocular Telescopeがファーストライトを迎えたよ、ただし片目だけ、というお話。Large Binocular Telescope(LBT)というのはアリゾナ州にある一つの架台の上に2つの8.4m鏡を載せたちょっと変わった形の望遠鏡。今回ファーストライトを迎えたのはそのうちの向かって右側の一枚。おめでとうございます!
2004年7月には山火事が目前まで迫り、危うく焼失するところだった(うわー、本当にぎりぎりだよ)。将来的には、二つの望遠鏡を光学干渉計として連動させて観測を行う予定。二つ揃うのは来年の秋ごろかな?
このLBT、ドームは四角いし、本体は見慣れない形なので、望遠鏡と言うより、れーざーびーむでも出しそうな感じ。でも、森の中に立っている姿はなかなか美しい
参考)Description of the First Light images from LBT (Large Binocular Telescope Observatory)
「はやぶさ」の今後の運用について (JAXA)
リアクションホイールの故障が心配だったはやぶさですが、ミッション終了まで燃料を持たせる方法にめどが立ったとのこと。わーい!また、タッチダウンの日程が決まったようです。リハーサルが11/4、第一回の資料採集が11/12、第2回が11/25の予定。わくわく!
東京大学 CubeSat プロジェクト
東大の中須賀真一教授率いる、CubeSatチームが2機目となる「XI-V」の打上げに成功。おめでとうございます!CubeSatは、1辺が10cmのさいころ型の超小型衛星。学生か開発から運用(アマチュア無線帯域で)までを行っています。千葉工大の観太くんとか、東工大のCUTE-Iとか、東海大のハイブリッドロケットとか、 北大/HASTICのCAMUIとか、こういうプロジェクトがどんどん増えるといいなあ。
実体は劣化した「アポロ」、米国の有人月探査計画(1)(NikkeiBP)
実体は劣化した「アポロ」、米国の有人月探査計画(2)(NikkeiBP)
実体は劣化した「アポロ」、米国の有人月探査計画(3)(NikkeiBP)
宇宙開発ジャーナリスト松浦晋也氏による、アメリカの新宇宙探査計画に関する分析。技術的問題点から、政治的状況までカバーしたすばらしい分析。必読です。でも、「劣化したアポロ」はちょっと言いすぎだと思うなあ。
付け加えるべきことはあまりないけれど、一つだけ。NASAは明らかにこの新しい宇宙船をまた20年以上使うつもりでいる。そりゃそうだ、火星計画を念頭に入れて設計すると言うことは、そのときまではこのまま使うつもりでいるということだから。邪推するなら、今のうちに基本予算を取れるだけ取っておかないといつまた切られるか分からないという恐怖感がNASAにはあるんじゃないだろうか?小さく初めて徐々に計画の規模を大きくしていくことがとても難しいことを彼らはとても良く知っている。計画は縮小されることはあっても拡大されることは稀だ。それが、既存の打上げ機じゃなく、新しい打上げ機を開発しようとしているもう一つの理由かもしれない。