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2006-10-31

§ [clip] NASA Sets Hubble Servicing Mission Decision Announcement(NASA)

本日、東部標準時10月31日午前10時(日本時間翌1日午前0時)にハッブル宇宙望遠鏡の命運が決まります。NASAのグリフィン長官は、今日開かれる記者会見でハッブル宇宙望遠鏡への補給・補修ミッションを行うかどうかの発表を行うとのこと。まあ、大方の予想はGoで決まりという感じですね。

ただ、ちょっと心配なのは他のサイエンスミッションへの影響ですね。もちろん、補修が決まれば予算や人的リソースも割かれることになるでしょう。これまでの経緯を考えると、そのしわ寄せはサイエンス関連のミッションが被ることになる可能性が大です。いや、もちろんハッブルだって補修を受ければ、今後も成果を挙げてくれることは間違いないでしょう、ただやっぱりそこは15年近くも前の衛星です。そろそろ次世代機と交代する時期じゃないか、という気もしますね。

今NASAでは、新しい月探査計画のあおりで、軒並みサイエンスミッションへの予算が削られています。ハッブルの後継機であるジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡なども予算がかなり厳しいようです。あるいは、高性能の宇宙望遠鏡で第2の地球を探そうという、TPF(Terrestrial Planet Finders)計画なんかも今や風前の灯。まあ、代わりに月探査や火星探査ミッションへの予算は付きやすくなっているみたいですが...

このハッブルへのミッションはこれまでの経緯やシャトルでの補修という見た目の派手さもあって、宣伝効果抜群です。先行きの見えない次世代計画よりはお金が出しやすいという面もなきにしもあらず。NASAにとっては手っ取り早く「成功」を宣言できるまたとないチャンスともいえるかもしれません。この華々しさに隠れて、次世代につながるサイエンスミッションが立ち消えになったりしないといいんですが...

そういえば、この話を聞くたびに思い出すんだけど、「補修するより予備機を打ち上げるほうが安上がりだよ!」というHubble Origins Probeはどうなっているんだろう?

(2006.11.01 1:00 追記)
記者会見にて、ハッブル宇宙望遠鏡へ修理ミッションが行われることが、正式に発表されました。
上のエントリでは色々と批判めいたことを書いてますが、ともあれ修理が決まったことは嬉しいニュースです。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]
> IM (2006-10-31 17:14)

補修ミッションで持ち帰った部品ってオークションで凄くいい値段で売れるらしいです。前回ミッション(1998)で持ち帰った10cm四方の放熱板に200万円の値段が。<br>まあ材料費も凄い値段なんでしょうけど。

> isana (2006-10-31 18:22)

おぉ!その手が!えーと、打ち上げ費用を捻出するには4億枚ぐらいか...えーと、200m四方ぐらいの放熱板があればOK!...なわけないか。<br>それにしても、200万円はすごいなあ。どこかの博物館が買ったりするのかな?

> dtomono (2006-10-31 22:59)

おぉ!ウチにも売れるものないかな? < ダメです

> SHUN (2006-11-01 10:39)

個人的には、TPF計画は実施して欲しいんですけどね。

> IM (2006-11-01 12:40)

TVの鑑定団でした。<br>http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/database/20060926/02.html<br>参考価格ということで。

> isana (2006-11-01 18:09)

>SHUNさん<br>確かに、TPFは続いて欲しいですね。個人的には、宇宙開発/天文学の究極の目的の一つだと思うんですが...<br><br>>IMさん<br>情報ありがとうございます。「なんでも鑑定団」ですか、しかも最近だし。退職の記念品なんですね。沢山打って資金の足しにするわけには行かないなあ、ってまだ言うか。