Garbage Collection


2006-11-08

§ Daily Clipping

§ [clip] 改めて注目浴びる奇抜なアイデア=地球温暖化防止で(GooNews)

太陽と地球の重力が均衡するラクランジュポイントに巨大な日傘を広げて2%ほど太陽の光をさえぎれば、平均気温が下がって地球温暖化が解消されるよ、というアイディア。予算は3兆ドルで、NASAが検討を始めているとか。他にも、大気上層部に二酸化硫黄(SO2)の粒子をばら撒いて、太陽光をさえぎることを考えている学者もいるそうな。

うーん、予算以外にもツッコミどころ満載のアイディアだなあ。2%って結構大きいよ。

すぐに思いつくのは、「太陽光が2%も落ちたら逆に地球全体で植物の炭酸ガス固定化能力が下がるんじゃないの?」という反論。太陽光が少なくなれば、植物の光合成の能力が下がっちゃうよねぇ。むしろ、空気中の二酸化炭素濃度が高くなったりするんじゃないかな?しかも、地球全体の食料生産能力が下がるから、生態系にも多大な影響があるはず。さらに、大気の動きや海流を駆動している太陽の熱エネルギーがわずかでも変化すれば、気候が大きく変化する可能性もある。被害は3兆ドルどころじゃないかも ... あ、人間の数が減って、かなり根本的な環境対策になるかな(←おぃ!)。

ちなみに、この太陽に日傘をするというアイディアを出したのはJ. Roger P. Angel博士。レーザーガイド星とか補償光学が専門の光学畑の人。

っていうか、「米航空宇宙局(NASA)の先端構想研究所(NIAC)は先月、同教授に対し、この案をより詳細なものにしてほしいと依頼した」って、これ提出したプロポーザルが通ったってだけじゃないか 。
ref. PRACTICALITY OF A SOLAR SHIELD IN SPACE TO COUNTER GLOBAL WARMING(NIAC)
ref.NASA Institute for Advanced Concepts

それに、NIACは「実現の可能性は低いけれど、研究に値するかもしれない"革命的な"アイディア」とか「とても独創的で他の研究領域をインスパイアする可能性のある"革命的な"アイディア」を検討するセクション(ちなみに、ここの「Funded Studies」はすごく楽しい)。「NASAが依頼した」とか「注目を集めている」というのはちょっと書きすぎだよ。

ちなみに、このロジャーさん「月の極地方に天文台を建設するぜ」というアイディアでもNIACから資金提供を受けてますね。常連さんなのね。
ref.A Deep Field Infrared Observatory Near the Lunar Pole - Phase1 study / Phase2 study(NIAC)

でも、NIACのPhase2 Studyって40万ドルももらえるのか(Phase1でも5〜7.5万ドル)...えーと、「国内の個人、研究機関が対象」ちぇっ(何が?)。

§ [clip] Y2K-like fears create shuttle scheduling crunch(NewScientistSpace)

次のシャトルのミッションが年を越えてしまうと、コンピューターがエラーを起こすかもしれない、というお話。

次のシャトルミッション、STS-116 Discoveryの打ち上げは最短で12月7日、延期されても17日の予定。最初の予定通りなら帰還は17日、延期されても28日の帰還になる。ただし、問題なくミッションが終ればいいけれど、トラブルや着陸地の天候不順で帰還が遅れたりするとミッションが年を越す可能性がある。シャトルに搭載された機器の中には、シャトルが完成した当時のとても古いものがあるので、2007年1月1日を2006年の366日目と判断して誤作動を起こすものがあるかもしれない、とのこと。えー、当時のNASAのエンジニアはミッションが年を越すことを想定していなかったってこと?いくら古いからってそれはさすがに仕様がおかしいと思うぞ。

確かに、NASAの時計は「○月○日 ○○:○○」じゃなくて、「○○○日目 ○○:○○」という風に、1月1日からの経過日数で時刻表示をしている。これが「1日目」じゃなくて、「366日目」になっちゃうかもしれないということらしい。この時計を設定しなおすには、シャトルのメインコンピューターをもういちど初期化しなくちゃいけなくて、それまで蓄積してきたミッションデータが真っ白になっちゃうんだそうな。ちなみに、ISSはそもそも軌道上で年を越すことが前提なので、この問題はないとのこと。

実はこの懸念はこれが初めてじゃなくて、1999年の年末にも年内中に着陸させるために4回の船外活動を3回に減らしたことがあるんだそうな。もちろんシミュレーションで試して問題はなかったけれど、できれば軌道上で年を越すのは避けたいという感じみたい。

しかし、毎度毎度、懸念事項が多いなあ。まあこれは「シャトルがダメ」というより、それだけ情報がオープンになっている、ということなのかもしれない。

§

え、なんでそんなに「太陽は危ない」って言うのかって?
いつだか部分日食の時に「眩しくて、よくわからなかった」という感想を耳にしたもので....

ref.日食 眩しくて - Google 検索

あああああ。だめだってば。