Garbage Collection

§ **[clip] アルタイルの表面温度の分布を始めて初めて計測することに成功

ジョージア州立大とミシガン大学の研究チームが、地球から16.7光年はなれたわし座のアルタイルの表面温度の分布を測ることに成功した、とのこと。うわぉ！これはすごい！もちろん、太陽以外の恒星の温度分布が計測されたのは初めて。リリースにあるたとえを使うなら、160km離れた新聞の活字を読み取るのに等しいそうな。これは4台の望遠鏡を連動させた基線長270mの光学干渉計CHARAによって得られた成果。~

ref.U-M astronomers capture the first image of surface features on a sun-like star(University of Michigan)~

ref.First-ever image of Sun-like star captured by Georgia State's CHARA(Georgia State University)~

ref.Monnier's Altair 2007 Resource Page(University of Michigan)※元論文へのリンクあり

とうとう、太陽以外の恒星の表面を直接観測できる時代に突入。すごい時代になったものだ。

§ **[clip] 「空飛ぶ天文台」SOFIAの名前が「Clipper Lindbergh」に決定

NASAとドイツ航空宇宙センターが共同で開発中の「空飛ぶ天文台」SOFIA(The Stratospheric Observatory for Infrared Astronomy)がリンドバーグ大西洋横断80周年を記念して「Clipper Lindbergh」と命名された、とのこと。SOFIAは中古のボーイング747SPに口径2.5mの望遠鏡を積んで成層圏まで上がって観測をしよう、というコンセプトの「天文台」。一時は緊縮財政のあおりを食らって、プロジェクトの存続が危ぶまれていたけれど、つい先日初飛行を果たした。~

ref.Nasa Rededicates Flying Observatory on Lindbergh Anniversary(SOFIA)

実は、このClipper Lindberghという名前は、30年前にこの747SPがパンナム所属の旅客機として就航するとき、大西洋横断50周年を記念して付けられた名前。今回、第2の人生を歩み始めるに当たって元の名前を復活させた、というわけ。なかなか粋な計らいやね。

§ **[clip] ESOのVISTAがファーストライト間近

Vistaといっても某社のOSとはちょっとちがう。ESOがチリのアタカマ砂漠に作っている4m級望遠鏡のお話。これは広視野のサーベイ用望遠鏡。建設地はVLTのすぐ北、1kmぐらいのところ(ref.Google Map)。予定通り行けば、2007年中にはファーストライトを迎えるとのこと。~

ref.VISTA - Visible and Infrared Survey Telescope for Astronomy~

ref.BBC NEWS | Science/Nature | Telescope boost to UK astronomy(BBC)

「サーベイ」というのは、空の広い範囲を観測して統計的なデータを取ったり、面白そうな天体を探したりする観測のこと。最近あちこちでサーベイ用望遠鏡の建設が進んでいるけれど、これはやっぱり、大型望遠鏡の性能を生かすのならサーベイ観測が大事、ってことなんだろうなあ。すばる望遠鏡は視野が広いのが売りだけれど、サーベイ観測に使うとなるとやっぱり視野の広さや使い勝手は専用望遠鏡に一歩譲る。日本も4mぐらいの使い勝手のいい奴が一つ欲しいとこだよね。

§ *[sts117] STS-117 Atlantis Mission Timeline : Launch Countdown

打ち上げシーケンスのページをアップしました。主なイベントは以下の通り。当然のことながら、変更の可能性がありますのでくれぐれもご注意を。

§ おー、早起きしなくっちゃ。

§ (追記)~

STS-117 Atlantis Mission Timeline : Ascent Phase

上昇フェイズのタイムラインもアップしました。