2007-06-23
§ *STS-117 Atlantis Mission Timeline : Landing Timeline
昨日、天候不良のため着陸が断念されたSTS-117ですが、今日はケネディ宇宙センター(KSC)に2回、エドワーズ空軍基地(EDW)へ3回の着陸予定が組まれています。方針としては、KSCの天気が悪くEDWの天気がいい場合は、今日中にEDWへ降ろす、とのこと。~
ref.STS-117 Atlantis Mission Timeline : Deorbit Opportunities
KSCは昨日と同じく雷雲が発生しやすく、にわか雨の予報。一方のEDWは若干風があるものの、当面は許容範囲に収まるとの予報。ただ、どちらも時間が経つに連れて、天気は悪くなるとのこと。
第1回目の着陸予定は以下の通り。
【1st KSC Opportunitiy】~
"Go for Deorbit burn":1時52分~
油圧システム(APU)起動:2時07分~
軌道離脱噴射:2時12分~
再突入開始(Entry Interface):2時46分~
着陸:3時18分
§ **01:10 第1回目の着陸は見送り
やはりKSCの天候が悪いため、第一回目の着陸予定は見送られました。このままKSCの天候が回復しない場合はEDWへの着陸を行うようです。
次のEDWとKSCへの着陸予定は以下の通り。
【1st EDW Opportunitiy】~
"Go for Deorbit burn":3時18分~
油圧システム(APU)起動:3時38分~
軌道離脱噴射:3時43分~
再突入開始:4時18分~
着陸:4時50分~
~
【2nd KSC Opportunitiy】~
"Go for Deorbit burn":3時30分~
油圧システム(APU)起動:3時45分~
軌道離脱噴射:3時50分~
再突入開始(Entry Interface):4時23分~
着陸:4時55分
§ **02:25
ミッションコントロールから宇宙飛行士たちに"fluid loading"を始めるよう指示がありました。これは、無重力環境で失われた水分とミネラル分を補給するためのものです。
低重力下では、地上にいるときに比べて上半身の水分量が増える。そうすると体が体内の水分量が多すぎると判断して、水分とミネラル分を排出してしまうんだそうな。そのまま地上に戻ると、上半身に集まっていた水分が下半身や腕の方に下がって、体全体で水分とミネラル分が足りなくなる。どうやら、人によっては頭が痛くなったりするらしい。これをなるべく防ぐために、あらかじめ軌道上で水分と塩のタブレットを摂取するというわけ。
エドワーズの天候はまだ許容範囲のようなので、このままKSCがだめならEDWへの着陸を実行するということかな?
§ **02:50 どうやらエドワーズへの着陸が決定したようです。
【1st EDW Opportunitiy】~
"Go for Deorbit burn":3時18分~
油圧システム(APU)起動:3時38分~
軌道離脱噴射:3時43分~
再突入開始:4時18分~
着陸:4時50分
§ **3:18 "Go" for deorbit burn!
軌道離脱噴射 (deorbit burn)への許可が下りました。 STS-117はエドワーズ空軍基地に向け帰還の途につきます。この後、オービターは後部を進行方向に向け、3時43分にOMS(Orbital Maneuvering System)を噴射して減速を開始します。
§ **3:38 Single APU start
オービターの油圧システムを駆動する補助動力ユニット(APU)が1機起動されました。これは、小型のロケットエンジンで直接ポンプを駆動するシステム。ちなみに、着陸したときの赤外線映像で尾翼の付け根から煙のように吹き出しているのは、このAPUの排気です。
§ **3:44 Deorbit burn ignition
軌道離脱噴射が開始されました。
§ **3:47 "Good burn"
噴射終了「微調整の必要はない」とのこと。アトランティスは所定の帰還コースに乗ったようです。
§ **3:58 大気圏突入まで後20分
アトランティスは大気圏突入に備え機首を上げた姿勢を取り、余分な姿勢制御用の燃料が廃棄されました。
§ **4:05 残りの2機のAPUをを起動
§ **4:18 再突入開始(Entry Interface)。
これは、高度が400,000フィート(121.9km)を切る地点で、大気圏突入の基点となる時間です。ここから、徐々にアトランティスは大気の影響を受け始めます。
§ **4:23 最初の左ロールを開始
そろそろ、最初の左ロールを開始している時間です。バンク角は60度。これは速度を落とすために4回行われるもの1回めです。ちなみに、コロンビア事故の際、最初に異常の兆候が現れたのはこの辺りでした。
§ **4:30
現在、最も温度が高くなる領域を飛行中
§ **4:32
スラスターによる姿勢制御が止められ、エレボンやスピードブレーキによる空力的な制御が始まりました。ここからシャトルは飛行機になります。
§ **4:40 TACAN ナビゲーション開始
地上からのビーコンからの信号を受け取りながらナビゲーションを開始します。
§ **4:42
地上からのカメラがアトランティスの姿を捉えました。きれいな青空ですねえ。
§ **4:46
アトランティスが最後の旋回を終え、滑走路に正対します。シャトルのコックピットからの映像が映し出されてますね。
§ **4:49 タッチダウン !
おめでとうございます!!
Atlantis is in a good configuration for the deorbit burn, Mission Control says. Standing by for ignition. <br><br>順調そうですね
エドワーズは天気が良さそうです。良いシーンが見られるかもしれませんね。