Garbage Collection


2004-12-08

§ [clip] Daily Clipping

Shuttle repair techniques not required for return to flight (Spaceflignt Now)

5月に打ち上げられるシャトルは、耐熱タイルやRCCパネルの修理キットを積まずに飛ぶようです。開発と承認が間に合わないというのがその理由のようですね。まあ、修理キットについてはCAIBのレポートでも「搭載が望ましい」という表現だったと思います。


えーと、ちなみに事故報告書の翻訳はカタツムリのような速度で今も継続中です(というと、カタツムリに悪いかな)。


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'Tis the Season to Find Exoplanets (Sky&Telescope)

2004.12.26?2005.1.3にかけて、世界中のアマチュア天文学者が太陽系外惑星探査に協力する、というお話。

この期間、海蛇座のHD37605とオリオン座のHD74156という星の前をそれぞれの星系に属する惑星が通過する可能性が高いとされており、これを受けてTransitsearch.org American Association of Variable Star Observers (AAVSO)が「みんなで太陽系外惑星を見つけよう!」というキャンペーンをしているそうです。


これまでも、太陽系外惑星の存在の追試は、アマチュア天文学者が成功させていますが、新たな発見はまだ行われたことがありません。発見者は、論文に共同研究者として名前が載るそうです。それに、まずまちがいなく天文学史に残るでしょうね。


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The Martian Methane Surprise (Astrobiology Magazine)

4月に少し話題になった、火星の大気で検出されたメタンガスについての専門家へのインタビュー。気になる生命の存在については、可能性は高いが必ずしも生命現象によるものとは限らないとのこと。


つい先日、火星ローバーの最初の90日分のレビューも出されたようです。かつて液体の水は間違いなく存在したようです。問題は、いつごろ、どれくらいあったか、そして今はどうなのか、というところでしょうか。


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Second space Christmas for ESA: Huygens to begin its final journey to Titan (ESA)

土星の軌道で次々とすばらしい成果を挙げているカッシーニ・ホイヘンス探査機が、日本時間の12月25日13:08にタイタンに向かってホイヘンスプローブを切り離すとのこと。記事は、去年の12月のMars Expressの火星軌道への投入がやはり25日(CET)だったことから「2度目のクリスマスプレゼントだ、わーい」という内容。ちなみに、ホイヘンスがタイタンに突入するのは来年の1月14日19:15(JST)。


こちらもものすごく楽しみですね。すでにカッシーニは、何度かタイタンをフライバイして、謎の現象を観測したりしています。なにしろ、太陽系で唯一大気を持つ衛星ですから、不思議なことの一つや二つあっても不思議はありません。ホイヘンスプローブを大気圏内に降ろすせば、大気の組成や雲に隠れた地表の様子がもっと詳しくわかるはずです。わくわく。


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Plastic eye mimics octopus vision(Nature)

蛸の視覚を模倣するプラスティックレンズのお話。

ガラスのレンズは、より短い焦点距離を得る(より拡大する)ためにレンズの厚みを増す必要があるけれど、生体のレンズは、微妙に異なる材質が何万も重なっているせいで(人間で約22000層)、さほどレンズの厚みを増さなくても有効な焦点距離が得られます。水中にすむ生物はさらにこの能力が高く、蛸は人間の5倍もの能力を持っているんだそうな。上は、この蛸の超多層構造のレンズをまねたプラスチックレンズが開発されたというニュース。


レンズが薄くてすめば、小さく軽いだけでなく、やわらかいレンズが作れるということです。もし実用化されるなら、その工学的な可能性はかなり高いんじゃないでしょうか。