Garbage Collection


2006-01-31 病み上がりのまま、全力疾走中。

§ [clip] 地球の磁場はどこから来たか(磁石が北を向くのは...磁石が北を向くのは...続報)

2006年1月のあらきけいすけの研究日誌

さて、本当についていけているのかいまいち自信がないけれど ... 咀嚼する意味も込めて自分なりにまとめておきます。

地球内部でドロドロに溶けた鉄の内部は電離していて、電子やイオンが自由に動き回り、ノイズのように電流や磁場の種が、生まれたり消えたりしている。この小さな磁場の種の向きと、地球内部の熱対流のパターンがたまたま一致すると、この磁場の種がどんどん成長を始める。地球の磁場のおおもとは、こういう小さな磁場の揺らぎが増幅されることによって生み出されている。

磁場は溶けた鉄の動きに合わせて曲がったり伸びたり縮んだりしているんだけど、溶けた鉄が伸びる方向と磁場の方向がたまたまそろうと、にゅーっと磁場の束が引き延ばされて、単位面積あたりの磁場の密度(磁束密度?)があがって磁場が強められるというわけ。

んー、細かい所はともかく、「ぱちぱちざわざわとした揺らぎの中から、熱対流に"乗った"磁場の種が急成長する」という大枠のシナリオのレベルでは分かったような気がする ... 本当に?なにかすごい誤解をしていそうな気がするなあ。

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さて、ここまで読んできて、この「地球内部の熱の揺らぎが磁場の種になった」という説明が、そもそもの話の発端になった、「宇宙の密度の揺らぎが宇宙磁場の起源になった」というお話と相似形をなしているのに気づく。おぉ!

地球磁場の生成の話を読んだ後だと、宇宙磁場の起源の話がすこしすっきりする、ような気がする。

光子と電子の速度差と光子の(非等方的な)圧力が磁場のゆらぎを作り出した。ただ、宇宙が完全に一様だったら、この磁場のゆらぎは完全にランダムで成長することなく互いに打ち消し合ってしまうはず。でも、物質の密度にむらがあったために、磁場のゆらぎになんらかの偏りが生じ、磁場が「種」と呼びうるレベルまで成長することができた。

これもちょっと怪しい説明だなあ。うーむ。憶測だけで妄想を膨らませるのは悪い癖だ。まあ、それが売りと言えば売りなんだけど。もっと、勉強しよっと。