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2006-02-08

§ [clip] NASAの2007年度予算 - 概略

NASA's FY 2007 Budget and Planning Documents(NASA)
さて、問題の予算案が出ました。まだ要求という段階ですが、これでNASAが来年度以降、何をどうするつもりなのかが見えくるかもしれませんね。
全体としては、前年度3.2%増の総額168億ドル。前年が2%増ですから、強気といえば強気の要求です。サマリーを読むと、シャトルはハッブルの修理ミッションを含む17回のミッションを2010年までにこなして退役、ISSは2016年に退役、新有人機は2011年に初飛行、月へは2018年ごろ到達という当初予定通りのスケジュールをこなすつもりのようです。
あおりを食ったのは、やっぱり科学研究関連予算。既存プロジェクトを維持する以上の予算を確保できず、計画中のプロジェクトがかなり凍結されたみたい。その中には、太陽系外の地球型惑星を探すTerrestrial Planet Finderや氷の下に海があるといわれている木星の衛星エウロパの探査などが中止になったみたい。えー!えー!えー!これについては、さっそく惑星協会が「復活しろー」というキャンペーンをしてますね
あとは、航空機部門や教育関連、新規事業開発あたりも軒並み予算減。要するに、新しい宇宙船の開発と、スペースシャトル&ISS、既存の科学プロジェクト以外は全部切られた格好。まあ、こうでもしないと新しい宇宙船の開発費用が出せないのは分かるけれど...うーん、結構ショックだなあ。

§ NASAの2007年度予算 - 分析編

Junkyard Review : NASA予算案を読んでみる

※さすがにちょっと長過ぎるので、Junkyard Reviewの方に再掲載。