Garbage Collection


2006-03-07

§ *Daily Clipping

§ **[clip] 国際宇宙ステーション計画に関する 宇宙機関長会議共同声明(JAXA)

NASAの将来プランの発表を受けて、アメリカと関係各国が国際宇宙ステーションは2010年の完成を目指すことで合意した、というお話。科学実験よりも建設を優先させて少しでも当初の予定に近い形で、なるべく早く作る、という方針に下みたいですね。日本のきぼうユニットも当初の2008年から一年繰り上がり2007年に打ち上げられるとのこと。また、日本がNASAの委託を受けて作っていたセントリフュージも予定通り打ち上げられるようです。そして、ハッブルの補修ミッションも予定に組み入れられました。すばらしい!

が、これもシャトルの打上げが退役まで滞りなく行われたらの話。先日公開されたフライトプランはまさしくぎりぎりの予定になっています。

とにかく完成を目指す、というこの方針は歓迎すべきでしょうね。記事の中でロシア宇宙局長が言っているように、各モジュールはシャトルのカーゴベイにあわせて設計されているので、別のロケットに載せて打ち上げることは出来ませんが、完成しさえすればアメリカが手を引いても、それ以外の国が運用することも不可能ではありません。

ただ、完成してほしいのは山々ですが、無理だけはしないで欲しいなあ。

§ **[clip] Two-Stage-to-Orbit 'Blackstar' System Shelved at Groom Lake?(AviationWeek)

アメリカ空軍がひそかに開発している(た)といわれる軍用軌道往還機Blackstarのお話。これはXB-70によく似た母機と、その母機から切り離されて弾道飛行ないし低軌道周回飛行を行う小型の宇宙機からなるシステムで、1990年代に実際に開発が進められ、実用段階に至っていた可能性もあるらしい。この記事は、じつは計画は途中で中止になっていたのではないか?ということみたい。まあ、憶測の塊みたいな記事だけどね。

軍用の有人宇宙機が秘密裏に開発されている(いた)というまことしやかな噂は多々聞くけれど、Blackstarには目撃例まであるらしい。もちろんこの手の計画は公になっているものも含めて山ほどあるし、その中で一部が実験段階にまで進んでいても不思議はないのかもしれない。ただし、ここまでステルス技術と無人機の性能が上がった今、わざわざ衛星軌道まで兵士が行く必要がどこにあるのかよく分からないなあ。

このBlackstarにしても、目撃例も「小型機をぶら下げた見慣れない大型機が上昇していくのを見た」という程度だし、関係者の話も「作ってるような、作ってないような...昔計画はあったけどねえ」みたいな話ばかり。細かいスペックも載っているけれど、ナトリウムレーザーで空気の乱れを検知して補正する観測機器(ナトリウム層は90km〜100kmにあるから、上から当てても空気の乱れは測れないのでは?)とか、小型衛星を積んでいく(なぜわざわざ有人機でそんなことをする必要が?)とか、軌道上から落下させて地下施設を破壊する無弾頭の超高速兵器(その兵器を使うのに衛星軌道に上がる必要はないぞ)、とか「まったく意味のない凄い性能」が並んでいるところをみると、詳細に関してはかなりうそ臭い感じ。

まあ、「軍が秘密裏に開発した...」というフレーズは、世の男の子たちをわくわくさせるからねえ。かなり眉唾物だけれど、ほんとだったら凄いなあ。

§ **[clip] 榎本さん9月に宇宙旅行=世界4人目、日本初のスペース観光客に(GooNews)

史上4人目となる民間からの国際宇宙ステーション短期滞在者は日本人の榎本大輔氏です。このたび正式にクルーとして承認されたとのこと。おめでとうございます!打上げは9月13日、ロシアバイコヌールからTMA-9に同乗します。わー、いいな!いいな! Space Adventures のニュースリリース